♯14 子どものなんで?攻撃に向き合うコツ

「なんで」に向き合うことの大切さ

 先日、子育てをしているママからこんなお悩みを聞いた。「口が達者になってきた子どもから、なんで攻撃がすごい!知らんわー!と言えないから勉強になる」と。

 子どもの成長過程では、その時々でお悩みが変わってくる。「だいたいこの年齢ならしゃべり出します」なーんて育児書やネットに書いてあると、我が子を照らし合わせながら「いつしゃべるかな♡」「わあ!ママってしゃべっったあ♡」と発する言葉に一喜一憂する時期もあった(遠い目)


 だけど、勝手なものでおしゃべりするようになり「会話」が成り立つようになると、別のお悩みがニョキニョキと顔を出してくる。時間がないとか、子どもの成長のこととか、習い事?とか。


 で、この頃、登場することが多いのが「なんでなんで星人」。「ねえ、なんで?」「どうして?」と子どもたちは、こちらの都合をお構いなしで聞いてくる。好奇心でいろいろな質問をする子どもに、テキトーにあしらっちゃいけないと思いながらもどうやって答えたらいいかわからない。。。。


 幼児教育のこととかは、よくわからないけれどこの時期に子どもは親が自分にどう向きあうか、自分へどう接するかという目に見えるもので、自分への愛情を確かめてるのかもなんて、思ったりしている。


 きっと、この時期の「なんで」や子どもからのサインへ向き合うことって大切なんだと思う。じゃあ、わたしはできてたかって言うと、「できていた」し「できていなかった」かな。

 つまり、わたしはわたしの当時の精一杯で応えていた。けれど、成長した娘に聞いたり、親子関係がうまくいかなかった時期があったことを考えたら、娘が求める応えはその時渡せていなかったんじゃないかなと思う。


「なんで」の応え方のコツ

 親から見たら、「あー、時間ないのに」とか「めんどくさいなあ」って思うのは「正しい答えを伝えないといけない」とか「教えてあげる」と言うスタンスがあるからかもしれない。


 少なくともわたしはそうだった。夕方、夕飯の準備をして近くの公園で遊んでいる娘を迎えに行った帰り道。空を見上げて娘は「鳥さんはなんであっちに飛んでいくの?」と聞かれたわたし。

 子どもたちに夕飯を食べさせてお風呂に入れて、アレやってコレやってと頭ん中は帰宅後のスケジュールと明日の準備のことでいっぱいだったから「おうちがあっちにあるんじゃないかな」と答えると「なんでママ知ってるの?」と娘のなんで攻撃がはじまった。


いまなら、「ママは、あっちにおうちがあると思うけど、どうしてあっちに飛んでいくと思う?」って一緒に考えることできる。でも、あの時は「正解」を一生懸命考えても出てこないとか、「ちゃんと」教えてあげないとダメ。。。みたいなわたしの中の「ルール」を持ってたから、「どうして?」にイライラしてたんだなと思う。もちろん、ゆとりのある時は応えられてた時もあった(と信じたい笑)


 コレって子どもが「考えること」を促す質問返しになるので、なんでもかんでも「答え」を求めるのではなく、考えるプロセスを育むのにも役立つのではないかと思う。


 子どものタイプによってもきっと違ったプロセスになるから、やっぱり「ママが楽しむ」スタンスだといいのかもって思う。


 そして、一緒に考えた時に自分がわからなかったら「ママもわかんなーい!」でいいんだと思う。「今度、図書館(ネット)で一緒に調べてみよう」とか、それで良いのではないか、と。


 「どうしてそう思ったの?そういうことを思ったことがで素敵だよね」って、褒めるポイントにもなるんじゃないかなって思う。


子どもの「なんで?」が教えてくれたこと

 子どもは、もしかしたら親が目の前のことに振り回されてるから「なんで?(怖い顔してるの?ママもっと楽しもうよ)」とか「なんで?(空がキレイだよ見て見て)」って教えてくれてかもなーなんて、約20年経って感じることがたくさんあっる。


 当時はきっと怖い顔して必死になってたんだろうなーと思うと、今ごろだけど我ながらホント笑えちゃう。そして、そんなすばらしい経験に感謝してる。


 この「なんで?」こそ大人も忘れちゃいけないことだなって改めて思う。誰もが子ども時代があって、好奇心でいっぱいだったはずだから。でも、成長するにつれて人間生活が長くなると「なぜ?」を忘れちゃうことが多いのかもね。


 「なぜ仕事をするんだろう」から「なぜ子どもがピアノを習いにいくんだろう」まで、そこにはわくわくがあったり、わくわくはないけど「何か」がそう決めているかもしれないから。だからこそ、いまもこれからも、「なんで?」を持ち続けていこうと思ったのです。


 最後まで読んでくだりありがとうございます。あなたが困った究極の子どもからの「なんで攻撃!」ぜひ教えてください。





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山田ひろ子
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