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冬至が過ぎたぞ、万歳!

毎年11月ごろになると待っている日がある。
それはクリスマス直前にやってくるからクリスマスを待っていると言っても過言ではない。

そう、私が毎年11月から首を長くして待つのは「冬至」の日だ。

今年、2024年もやってきた!冬至がやっとやってきた!万歳!

何がそんなに嬉しいかって?そりゃ、冬至が過ぎると「昼」が少しずつ長くなることなのだ。

北緯51度13分32秒に位置するドイツはデュッセルドルフの冬は夜が長い。フィンランドやノルウェーに住む人からは「甘えるな!」と言われそうだが、朝は8時30分を過ぎないと日が昇らない、夕方は4時30分を過ぎると日が沈んでいる、と言う日々を過ごすのはやはり辛い。

これを書いている本日の日の出は8:35、日の入りは16:28だ。しかも曇り空。「昼」でも空はグレー一色でどんよりとしていると気分も空模様と同様にどんよりとしてくる。

毎日スマホの天気予報アプリを見ては「今日の日没は午後4:30なのか…仕事から帰宅する時はもう暗いのか…とため息をついているのだ。

だが、冬至を境に「おお、明日は日没が今日より1分遅いぞ!!」と喜びに溢れる日々を過ごすことができるのだ。嬉しいではないか!

刻々と春に近づいていくのだ。これが嬉しくないわけがない。

…とここまで読んでくださった方の中には「何を大袈裟な!」と思われる方もいらっしゃるであろう。この私だって、20年前にはこんなに日没時間が遅くなることが嬉しいと思える日が来るとは予想すらしなかった。

だが、歳をとるにつれ、「暗い、寒い、天気が悪い」が体の芯まで堪えるようになった。もう暗い日々は嫌だ!

2024年12月21日を心待ちにしていたのは私だけではなかった。私のピアノの大人の生徒さんも(同年代)どうやら冬至が来るのを指折り数えて待っていたようで、2週間前のレッスンの後は「21日までの辛抱ですね」と言われ、先週のレッスンでは「明日はいよいよ21日ですね!これでやっと昼が長くなるから嬉しいです」と言っていた。

生まれた時から冬とは長く暗いものだと過ごしてきた人でさえそうなのだ。ましてや瀬戸内海の穏やかな気候でみかんと一緒に育った私だ。日が長くなるのが嬉しくないわけがない!

とはいえ、まだまだ寒い日は続く。暗い日は続く。せめてクリスマスを言い訳に美味しいものでも食べに行くとするかな。



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