金額で決めてたお買い物。自分の気持ちで決めた卵の話。
私は以前、金額で決めてお買い物をする癖がありました。
安いものが正義で高いものが悪だと思っていました。
いつからそんな考えだったのかな?とさかのぼると、小学生の頃からです。
私の育った環境はお世辞にも裕福とは言えず、お洋服や食べるものなどは安いものを買う、安ければ買っても良いそんな家庭でした。
とはいえ必要な学用品などはきちんと買ってもらっていたし、食事もきちんと食べていたので親に感謝です。
両親の金銭面のことは分かりませんがその当時安いものを買わないと暮らしていけない事情があったのかもしれません。
結婚当初まだ未熟な私はこの価値観のまま、子供を産み育てていくのですがこの価値観を家族にも押し付けていきます。
一番の被害者は私の子供でしょう。
子供が小さい頃家計が厳しく『高いからこっちにして』『うちにはお金がないの』と言い続けていました。
すると子供がいつの日からか食べたいものではなく安いものを選ぶようになりました。
それから値引きシールか貼られたものを拒否するようになりました。
私が値引きシールが貼られたものを選ぶように強要したので嫌になったようです。
子供の行動に気づいたとき、私は子供になんてことをしてしまったんだろうと反省しました。
たまの外食でも値段を気にする母親、デザート買って良いよと言われたのにあっちにしたら?こっちにしたら?と口を出す母親。
思い返すと恥ずかしく、なんて可愛そうなことをしていたんだろうと反省しました。
気づいてからはなるべく口を出さないようにし、子供の選ぶものを尊重するようにしました。
金銭的に予算が少ないときは子供が学校に行っている間に買い物を済ませたり、選ぶ前に予算を決めて選んでもらったり。
予算を決めて好きなものを買うのは、お金を使う練習にもなって良かったです。
現在は結婚当初ほどお金に困ることも少なくなり、私自身の買い物の考え方も変えました。
食事でいうとまず食べたいもの。安い高い関係なく、自分が食べたいもの、家族に食べてもらいたいものを選ぶようになりました。
以前は値引きシールが貼ってあるもの、もしくはお買い得品を選んで食べたいかどうかは二の次。
今はいくら安くても食べたいと思わなければ買いません。むしろ少し高くても食べたければ買います。
安くても高くても味なんて変わらないだろうと思っていたものもあります。
それが卵です。
ずっと特売品かその日一番安い卵を買っていたのですが、ある日のニュースで鶏舎を見ました。卵の値段が高くなりましたよってニュースだったと思います。そのニュースを見て悲しくなりました。
狭い檻のようなところに1羽ずつ入って卵が産まれたら卵だけどこかへ転がっていく。猛暑の影響で鶏が卵を産まなくなっているという内容だったと思うのですが、それ以上にその映像が衝撃的でした。
卵が安いことの裏側を見た気がしました。
買いたくないなと思いました。
それからは平飼いの卵を買うことに決めました。
平飼いの鶏はケージがなく自由に動けるそうです。初めてこの卵を食べたとき黄身の色が濃いなと感じました。
平飼いの卵を何度か購入したころ、たまたま売り切れていた日がありました。どうしても卵を買いたかったので以前のようにその日一番安いものを購入しました。
久しぶりに安い卵を食べたら美味しくなかったです。今まで卵を食べて味の差なんて感じたこと無いのですが、この日は感じました。
この日をきっかけに私は平飼いの卵選んで良かった!出会えて良かった!と思いました。
最近は値段で選ぶこと大分減りました。なるべく国産のものを食べたいので、肉魚野菜は国産を。調味料や加工品を買うときは原材料を見るようになりました。
まだ値段で選ぶことがゼロではないのですが、値段で選ぶことも悪いことではないので自分の気持ちを大事にしていけたらと思います。
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