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白米…恐るべし

突然ですが、「東洋医学」について。「東洋医学」というと少し難しく感じる人もいるかもしれませんが、未病ケアに興味があった私は、それに触れ、自分の体質を知ることの大切さや季節の移ろいが体に与える影響などについて、少しですが学ぶ機会がありました。
そして「養生」という体との向き合い方を意識して、自分にあった食事や生活習慣を送ることの大切さを実感する日々を過ごしています。

今日は、その一例をご紹介してみようと思います。

少し食習慣を変えてみた

私は、もう何十年も朝はパン食(小麦アレルギー発症後は米粉パン)派でした。20代の大学生くらいからはお米をほとんど食べない生活。そして、甘いものは大好きで、日々何かしらスイーツやらおやつを〝自分へのご褒美〟と称して食べるような食習慣でした。

東洋医学の見立てでは、私はどうも胃腸が弱い体質のようです。
そのため、本来なら胃腸に負担がかかりにくい食事や食習慣が必要なのですが、そんなことを露知らず、これまで過ごしていました。

私の場合、甘いものに使うお砂糖を常習的に摂ることで、実は胃腸に負担をかけている、ということを知りました。もともと胃腸が弱い体質なのに、です。もちろん、お砂糖がダメということではありません。甘いものを食べることも悪いことではないのですが、私の体質には好ましくなかったようです。

では、そもそもどうして甘いものをそんなに好んで食べるのかというと、脳が〝甘いもの〟を欲しているからなのですが、ではどうして、脳が〝甘いもの〟を欲するのか…

それは、白米から得られる糖分が足りていないから、というのです。

白米から糖分がしっかり摂れていると、脳はちゃんと満たされて「甘いものを食べたい」というメッセージを出さなくなる、というのです。

早速、私はこれまでの食習慣を変えて朝とお昼は、「白米」にしてみました。

その変化に気づく

しばらく続けていると…気づけば、甘いものをほとんど食べていませんでした。食べないようにしていたわけではなく、食べたいという欲求が湧かない、という感じでした。これには私自身、すごく驚きました。

気をつけていたことといえば、白米を食べるとき、米の甘みが感じられるようにしっかりと噛むこと。おかずと一緒にではなく、ご飯だけを口に入れ、よく噛む。そうすると、すごく甘みが感じられました。

「ご飯って、こんなに甘かったんや」と、最初は目から鱗でした。

今では、甘いものは2週間に1度食べるくらいのペースに。
間食が減ったせいか、食べていない時間は胃がとても軽くなった気がします。胃腸もちゃんと休憩させてあげる時間が必要なのだとしみじみ。

それに白米に変えて体重が増えることを気にしていましたが、実際は変わりませんでした。朝、昼、夜としっかりお茶碗一杯分を食べても、です。これも驚きでした。

さらに、より実感することがありました。
久々に朝をパン食(米粉パン)にした日のことです。

不思議なことにその日は午後から、いつになく、なんとなく体が重だるく感じられ、しんどいというか、頑張りきれないというか、そのせいか気持ちもなんだか後ろ向きになるというか、車で例えるならガス欠のような、そんな体験をしました。

「もしや…朝に白米を食べていなかったからではないか」

そう感じて、次の日の朝、白米に戻してみると…
はい、単純かもしれませんが(笑)…エネルギー不足を感じることなく、元気に一日を過ごせました。

そういえば朝をごはん食にしてからというもの、しっかりと噛んで食べていると、お米の甘みをしっかり感じられて「あぁ~おいしい。」と毎朝、おもわずつぶやくほど、お腹だけでなく心も満たされていたことにも気がつきました。

それからは決まって朝は白米という習慣が私の中に定着しました。
食べるもので体もエネルギーも作られている、そう実感する出来事でした。

「養生」の第一歩

すごく些細なことかもしれないし、何か他に気を取られていたら、こんな小さな自分の体の変化に気がつくことは難しいかもしれません。

けれど体は確実に食べるもので反応しています。

そんな自分の体の変化を繊細に感じ取ること、これが「養生」の第一歩だと感じています。そして、病気になる前にケアをしてあげることが大切だと思います。

これまでは〝若さ〟のおかげで、体からたくさんのSOSサインが出ていても、無理をしたり、無茶をしても、見て見ぬふりができました。
そのせいもあるのか、「ガタが来る」という表現が適切かどうかわかりませんが、今になって体のあちこちが悲鳴をあげたりしています。

50代に入ってからは、女性の体がこんなにもゆらぎ、変化していくことに最初は戸惑いや不安を感じていました。
今は、自分の体をケアしてこなかったこれまでを反省しつつ、日々自分の体と対話して、わずかの変化にも気づくよう心がけています。

これからは何よりも自分の体を大事にしてあげようと、自分に誓う今日この頃です。


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