ペースコントロール!!
このグラフは、湘南国際マラソン全体のリザルトと、湘南国際マラソン公式プログラム(Team SIM)参加者のリザルトを比較したもの。
パッと見てもよくわからないと思うので、解説しますね。
まず、このグラフは両方とも、フィニッシュタイムにより6つのグループに分け、10kmごとのLapタイムを平均したもの。一番下の青い線はフィニッシュタイムが3時間〜3時間半の人たちの10kmごとのLapタイムを平均してグラフにしたもの。
オレンジは3時間半から4時間、グレーが4時間から4時間半、黄色は4時間半から5時間…と続きます。
パッと見ていただいてわかるように、3時間〜3時間半でフィニッシュした人たちは、グラフがほぼフラットで、安定したペースで走ったことがわかり、4時間、5時間、6時間と右上がりが強くなり、後半の失速が目で見てわかりますね。
湘南国際マラソンは2023年12月3日開催。完走者は14271名。
この日は天気は良かったのですが、30~40kmの区間は強い西風に向かって走ることになり、風がランナーを苦しめました。後半の失速しまいがちな条件のレースでした。
二つのグラフ
で、同じグラフを参加者全員とTeam SIM参加者(約100名)と比較しました。
Team SIMは湘南国際マラソンの公式プログラム。10回の講義とトレーニングセッションで構成され、大会を目指す。後半の4回は徐々に距離を伸ばし、ペースを意識して2時間半走り続けるというトレーニングも組み込まれている。
前半抑えて、後半粘る!
このプログラムでは様々なテーマで講習を行いましたが、実技ではペースコントロール、ペース配分を"しつこく"アドバイス。
その結果、みなさんの意識が高まり参加者全員に比べて前半抑えて、後半粘って走ることができてました!
グラフでは「分かりにく!」という方のために、表で比較。
上の表の上下を比べてみていただくともっとその差がわかります。
全体(上)は、サブ4、サブ5、サブ6ともに前半はTeam SIMに比べて速い。しかし、20-30km、30-40km の平均ラップタイムになると、それが逆転してしまう。
ちなみに全体、SIMともにフィニッシュごとの平均タイム、中間タイムはほぼ同じでした。一番右の数字は「ばらつき」です。上の表の方がばらつきが大きいですね。
しつこく「ペース配分」ってトレーニングの時に言った甲斐があります!
サブ3の人たちはコントロールができている
上の表の「全選手のサブスリー(一番上)」をみてみると、さすがに安定してますね。30-40kmは3分落ちてますが、それまでは1分以内の差で走ってますね。3時間以内で走るという体力だけでなく、ペースコントロールがしっかりできているという証拠。
4時間、5時間の人たちも、こんなコントロールができるともっと楽に走ることができます!イーブンで走ろうと思っててもトラブルによってペースが乱れた人もいると思いますが、目標設定、その日の体調、その日の環境によって走り方を変えるということも大切な要素です!
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