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new balanceのシューズを比べてました

new balanceの話題のシューズを文也と二人で履き比べてみました。

履き比べたのは、

FRESH FOAM、HANZO、FuelCell TC、そしてFuelCell 5280。

nwe balanceさんのサイトにある特徴を簡単にまとめると

■ FRESH FOAM(以下、FF):クッション重視。ソールにある六角形の構造で安定性を高めて重心移動がスムーズ。
■ HANZO:レーシングシューズ。ニューバランス史上もっとも軽く、高い反発を生み出すシューズ。「カーボンが入ってない最高のシューズ」と言う人も。
■ FuelCell TC(以下、TC):カーボンプレートが入ったマラソンとトレーニングのためのシューズ。ソフトな足裏感覚。
■ FuelCell 5280(以下、5280):カーボンプレートが入ったハイレベルのランナーがハイスピードで走れることに特化したシューズ。 1マイルロードレース用に開発された中距離用。

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私と文也の感覚なんて信用できない(笑)ので、LEOMOのTYPE-Sを装着してそのデータ、グラフ、同社LVSの動画とグラフを比較してみました。

センサーは両足のシューズの甲、両脚太もも、腰につけました。

相模川河川敷、約300mの直線を4本ともできるだけ同じペースになるように測定(屋外であるため多少の変化はあり)。

ペースは、文也が3'00/kmくらい。私は4'30/kmくらい(1本目は4'50/kmになっちゃいました...)速度にほぼ比例して変化する接地時間(GCT)とタイムを確認すると、私の1本目以外は、二人ともほぼ同じペースで走ったと考えられると思います。

あくまでも二人だけのデータであり、同じように走った"つもり"であるという事を頭に置いて良かったら読んでみてください。

数値の比較

まずはTYPE-Sで見ることができる数値を比較してみました。

スクリーンショット 2020-06-18 13.08.53

これはTYPE-Sで測定できるMPIの一覧です。
赤線部の[ heel Pich ]というデータは、
「 着地してから踵が上がるまでの時間の割合(100%は着地から次の着地までの時間)トップアスリートはこの割合が低く、30%を切るとちょっとトップランナーの仲間入りかな?と言う数字です。私は頑張って30%笑

文也、中島ともに5280がと最低値を出しました。文也が25.4/25.5%、中島 が30.5%/30.9% だった。文也は、FFが次に低く26.0/26.0。中島の二番目はHanzoで31.5%/31.4%、TCも31.5%/31.9%と大きな差がありませんでした。

次に青い線のsmoothness。これは、横方向のブレの指標。30 – 40で「比較的スムーズ」、50以上は「スムーズさに欠ける」と言う評価です。

中島は、クッション性のあるFFとTCの数値が低く21と27。文也は、FFが43で、あとは70以上でした。(文也は以前よりsmootnessが大きく、課題として修正中)

グラフの比較

次にグラフをぼーっと眺めてみます。左右差や300mを走っている間の動きのバラツキを確認することができます。

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まずは、文也
TCと5280のLamding pattern(フォアフット、フラット、踵を数値化)のバラツキが少ない事がわかります。
Strike AR(着地するまでの膝から下の予備動作)では、5280の左右差が少なく、後半に安定しています。
Smoothnessでは、5280の時の後半に値が上がっています。

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次に私。
Landing pattern、HeelPitch、Recoil AR(離地後の膝の曲がる角度)のバラツキが少ないのはFFで、続いてTC。
Smoothnessは5280でバラツキが多くなった(これは、4本目でちょっと疲れたと言う感覚がありました笑)。


LVSでの比較

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次にLVSのデータを比較してみましょう。

LVSはType-Sで取ったデータを動画とシンクロして確認することができます。センサーを5個つけていますが、加速度、角速度 それぞれX軸、Y軸、Z軸取っていますので、合計30のデータがあります。全部比較すると大変なので、シューズに関係ありそうな二つを比較してみました。

すごーく簡単に説明すると、上段は足の転がり。例えば、赤いグラフに縦の赤線がありますが、そこからグラフが上に伸びて行ってますが、これは踵が上がってゆく事を表しています。

そして下の段は、足の左右の揺れ(捻り)緑のグラフの縦の赤線があるところは、左足が親指側に倒れている事を示します。(いわゆるプロネーションだと思ってください)

踵の上がりやすさ

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↑ 4つのシューズのグラフを比較できるように並べてみました。幅は同じように合わせたのですが、手で合わせたので、厳密に言うと少し違いますので、ご了承ください。

白で囲った部分の上がり方を見ると5280が急な角度で立ち上がりますし、立ち上がりの前にギザギザした部分や平らな部分が少ないですね。右足(左のグラフ)はFFと5280の差はわかりやすいと思います。

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↑文也も同じ傾向がありました。小さな変化なので、グラフを見てもわからないかもしれません。右上がりの線が緩やかなカーブを描いて上がるか?直線的にグッと上がっているか?の差をほんの少しだけ見る事ができます。

次に足の内側への倒れ込み(プロネーション)

スクリーンショット 2020-06-18 13.52.47


↑白い部分で囲った部分です。右足は二段階になり、左足は一つの山(一つの動き)であるのがわかります。
右も左もTCが一番小さいように見えますね。

TCも5280も履いた瞬間に不安定な感じがあったのですが、一番安定していとグラフが表現しています...。

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↑文也は5280とHANZOでこの動きが少なく、速いスピードだと安定するのかな?と言う見方ができるのかな?と思いました。FFは、棘が2つになっていて、揺れがあるのかな?という予測ができます。

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↑両足と両腿、腰にセンサーをつけて走りました。

これらをまとめてみると

■マイル(1.6km)レースでの使用をメインに考えられたレーシングシューズのFuelCell5280は、やはり重心移動がスムーズに行えるシューズだと言うことがわかりました。

文也の場合、レースで使うとしたら重心移動のデータ重視で5280。現在、課題としている横方向のブレを、フォーム修正でなくす事で効率をあげる走りができると思います。5000mや10kmくらいのレースであれば、使えるように思いました。どのくらいの距離まで耐えられるのか?と言うテストをしてみないといけませんね。フルマラソンまで行けるのかな?

■FuelCell TCは、文也も私も足を入れて立ち上がった瞬間に「フワフワだ」と言ってしまったのですが、動いてみると重心移動スムーズだった印象でした。データを見ても安定性が高く、重心移動がスムーズに行えるバランスの良いシューズだということもわかりました。

私の体力、体重を考慮すると、クッション性、安定性も高いFuelCell TCが今のところ最適なシューズなのかな?と考えられます。履いた瞬間、「柔らかすぎる?」「不安定?」と思うけど、実際走るとスムーズな動きが体感でき、数値をみてもそれが証明されました。FuelCell TCは、クッション性、安定性と重心移動の3つバランスがよく、私のような一般ランナーに最適だと良いかと思います。

■HANZOも重心移動のしやすさは、TCと同等、安定性のある走りができるエリートランナーにとっては、FuelCell 5280に近いデータもあり、「カーボンが入ってない最速」と言う表現通りの性能が期待できるシューズですね。

■FRESH FOAMは、この種類のシューズ発売当初から愛用させてもらっていて、クッション性、安定性が高いにもかかわらず、軽くて、柔らかく、スムーズな重心移動ができるシューズとして好きだったのですが、今回の測定で間違ってないこともわかりました。秋に発売が予定されているFuelCellのRC EliteがTCと5280の間に入っくるとの事。発売が楽しみですね。

最初に書かせていただきましたが、たった二人のデータですし、二人の走り方でのデータです。今回はそのデータからコメントさせていただきましたので、全ての人に当てはまる事ではない事をご了承ください!

new balance  : https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEfuelcell

LEOMO : https://www.leomo.io/pages/running-launch

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