子は授かり、お返しするもの
子どもが生まれる前は私は育児関係の本は眉唾ものだと思い、ずっといつか子どもを、と思っていたけれど、手に取ることはありませんでした。
妊娠がわかって数ヶ月、夫が「子どもの精神的発達について知りたい」と言い出し、私は本を探し始めました。
夫は英語話者なので、英語の本を探しましたが、日本で保育士さんの教育現場などでも使われているこの本ほどぴったりの本を見つけることは出来ませんでした。
結局夫は読まずじまいで子どもが生まれてきましたが、私がこの本で学んだことをその都度シェアするようにしました。
この本は真面目な本なので、しっかり読まないと身にならないと思い、メモを取りながら時間をかけて読みました。
子どもの発達の過程がよくわかる大変ためになる本でした。
この本について、いつかまた詳しくnoteにしたいと思います。
この本を皮切りに育児関係の本を手に取るようになりました。
以前、必要な時に必要な本に出会うという話(下記リンク参照)を書きましたが、育児の本については本当にそれがしっくりくると言うか、何かに導かれるように良本に出会いました。
私が読んだ数冊の育児の本で、最も大切なメッセージだと私が思うのは、子を育てるということは自分を育てるのと同義だということです。
「子どもと共に親である私達も成長していかなくてはいけない」と、どの本を読んでも考えさせられました。
子どもがいなかった時と比べて、また大人同士の付き合いと比べて、ずっと精神的に成熟していることが求められます。
以前、紹介した『育児の原理』という本にもこういう一文がありました。
赤ちゃんは授かりものと言いますが、その赤ちゃんもいつか青年になり、巣立っていきます。
私は赤ちゃんは授かり、お返しするものだと思うことにしています。
親バカですが、あまりにも可愛い息子の寝顔を見ながら「この子もいつか私の元を去り、自分で生きていくんだ」と思うことは大変寂しく、辛いことです。
それでも私は、私たち親子に与えられた時間は有限であるという意識を持ち、だからこそ毎日一生懸命に愛を注ぎたいと思うのです。
この寂しさに背を向けずに育児をすることが、私自身の成長に繋がると思っています。
生まれたばかりの赤ちゃんはあまりにも弱い存在で、保護者の世話なしでは生きていけません。
何から何まで大人がやってあげる、そうして赤ちゃんはそれを当然だというような顔をして受け入れる。
こういう人生の始まりで、親にとってはこういう育児の始まりですから、この子は私がいないと何も出来ないという強い刷り込みがされますが、そんな赤ちゃんも一人の人間で、徐々に人格が現れ、どんどん自分の意見を持って行動するようになるでしょう。
そんな時、私は決して邪魔をすることなく、子どもを一人の人間として尊重できるようにしたいと思っています。
まだ息子は3ヶ月にも満たない赤ん坊でとても気が早いですが、いつか巣立っていく存在として見るように心掛けています。
育児の悩みは尽きませんね。
うちの息子はまあよく寝てくれるのですが、それはそれでGoogleで「3ヶ月 赤ちゃん 寝すぎ」などと検索してしまいます。
寝る子は育つと言いますが、機嫌良く起きてる時間が短いので、起きてる隙に一生懸命おもちゃで遊ばせたり、歌を歌ってみたり、息子の横でピアノを弾いてみたり、タミータイムをさせたり…
初めての育児で必死過ぎる私は外から見るとだいぶ滑稽だと思います(苦笑)