花を咲かせてくださいね
また昔の話。
仙台に住んでいた頃、幼い娘を連れて早朝から1日に何度も、公園へ遊びに行っていた。
近くに大小様々な公園があって、今日はどの公園にしようか、選び放題。
その日のランチは、公園帰りにモスバーガーに立ち寄った。
テーブルで出来上がるのを待っていると、アルバイトの若い男の子から、鉢植えを手渡された。
開店○周年記念日で配ってるという。
にっこり飾らない笑顔と共に
「花が咲いたら幸せになるそうなんです。可愛い花を咲かせて下さいね」
途端に涙腺が崩壊。
ビックリさせてしまったので
「ありがとう。何だかとっても嬉しくて」
そう伝えた。
彼がその場を去っても、涙腺は崩壊したまま
娘が「いい子、いい子」をしてくれた。
自分でも驚いた。
そうだ無理してたんだ。
自分とキチンと向き合うきっかけになった。
前を向こうと決意するきっかけになった。
記念品を配るだけでなく、一人一人に丁寧に声を掛けていた青年。
キミに救われた人がここにいます。
ありがとう。
久しぶりに思い出して、改めて言葉の持つ力に思いを馳せる。
言葉に色があるならば、温かい色の言葉を出せる人でいたい。