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当たり前の大切さは、失って気付く

昨日は、近所の友人Aさん宅に遊びに行ってきました。Aさんとは、次男、三男が同級生という、いわゆるママ友で、25年以上の付き合いになります。

Aさんとは家族ぐるみで仲良くしていますが、2年ほど前にAさんのご主人が癌になり、治療をしています。何度か心配になってしまうようなこともありました。

Aさん夫婦は、仲はいいけれど、Aさんはご主人に対して不満に思うことも多く、別れてもいいくらいに思っていたこともあるようですが、病気がわかって具合の悪い時などは、やっぱり怖くて、悲しくなってしまって、当たり前の大切さに気付いたって、話してくれて、頭ではわかっているけど、Aさんに言われるとホントにそうだなって思ったのです。



Aさん夫婦

Aさん夫婦は私たち夫婦より少し年上です。まぁ、ママ友の世界では、というか、ある程度年齢を重ねると、学生の時と違って年齢差はあまり感じなくなりますよね(笑)。

Aさんのご主人は数年前に定年を迎えています。定年の少し前だったと思うのですが健康診断で要検査を放置、そして1年後の検査で再度要検査になり精密検査を行った結果癌がわかり、ある程度進行しているので抗がん剤治療や放射線治療などを繰り返していました。

やはり治療を重ねていると、途中具合の悪くなることや、想定外のことが起きたりして、驚くこともあったのですが、その都度Aさんのご主人は退院してなんとか日常生活を送ることが出来ています。

今現在も、やや生活に支障をきたす面もあるのですが、10月から段階的に仕事復帰をすることになっています。

まずは一安心ってことでしょうか。元気な時からみたらやっぱり痩せているし少し見た目の変化もありますが、たまにしか会わないので、私は「元気そうでよかった」と思いつつ、これか先の心配をなんとなくしてしまいます。職業柄ですね(苦笑)。

Aさんのご主人は、たばこが好きで、毎日のお酒が欠かせないし、ギャンブル(パチンコ)が好きなのです。タバコはさすがに病気がわかってからやめています。お酒はかなり飲んでいたそうですが、今はやめているのかな?パチンコは、体調によりって感じでしょうか(笑)。

日常の不満が安心に変わる

Aさんのご主人のパチンコ好きについては、Aさんの悩みの種でした。もう少し若い頃は小遣いをすべて使ってしまったり、Aさんにうそをついてお金を持っていってパチンコをしていたりと、夫婦間の信頼を壊すようなこともあったようです。何度も話し合って、Aさんも離婚が頭をよぎりながらも悩みながらここまできました。

お互い、年齢を重ねて丸くなっていったところもあるでしょう。

そうして今回の病気が見つかり、そういったAさんを悩ませてきたことが出来なくなったご主人をみて、なんだかかわいそうになったと言っていました(笑)。自分でも不思議ってAさん。

特に最近は脳への転移がわかり軽い麻痺症状もあって、しばらく運転をやめていたり、自宅療養期間も長く、なにもできず家でゴロゴロしているご主人をみて泣きたくなったと言っていました。

そんなAさんのご主人ですが、かなり前向きな性格で、10月から職場復帰したいと主治医へ相談、なんとか許可もおり職場へ相談し、段階的に復帰することになったのです。

そうすると、運転の練習から行い、Aさんも少しづつ家のことを頼んでみようと考えました。ある日、買い物を頼んだのですが、なかなか帰ってこないので心配していると、数時間して帰ってきたようで、なんとパチンコに行っていたというのです。

Aさん、「良かったぁ・・・、パチンコ出来るようになったんやね~」って(笑)。

日常の大切さ

そして、昨日Aさんが私に話してくれたことが「日常の大切さって、失って初めてわかるってホントやね」って言葉だったのです。

実感がこもりすぎていて、なんだか私の胸にもズッシリときました。

私も、今年の初めに夫が悪性リンパ腫では?と検査を重ねて、かなり心配したし、子どもが社会人になりこれから自分たちの楽しみの時間と考えていたので、不安が募りましたが、幸い悪性度が低く治療の必要がないと言われ一安心した経緯があります。

家族の病気って、ありうることなのに、その時になってたくさん気付くことがあるんですよね。

日常のありがたさに気付ける自分でいたいなと、改めて思ったという話でした。当たり前は、当たり前ではないんですよね。日々、周りの方に感謝をしていく気持ちを持ちたいものですね。

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