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地方創生の未来、富山県の挑戦にふれて感じたこと

第11回みらいまちラボ「地方創生の未来」というセミナーが富山市であり、夫と一緒に参加してきました。藤野英人(レオス・キャピタルワークス(株)代表取締役社長CIO、みらいまちラボ合同代表)さんのお話が聞けるというのと、夫の知人である坂東さんからのお誘いをいただいたからです。

参加してみて、地方の可能性を感じることが出来ましたし、それぞれの町や市で行っている取り組みなども知ることが出来ました。知らないことがたくさんあることを知りました。

この会の最後の挨拶をされた坂東さんが言っていたことで印象的だったのは、坂東さんが藤野さんに言われた言葉。
「自分のこと、自分の地域だけ良くしようと思ってもダメなんだよ、富山県、そして日本を良くしていこうって思わないと良くならないんだよ。」
ステキな言葉ですよね!!



地方の可能性

地方に住んでいると、東京と比較をして東京には敵わないみたいに思ってしまいやすいけれど、決してそんなことはないらしい。

今有名な上場企業はほぼ地方出身。例えば、ユニクロは山口県だし、coco壱番屋は愛知県など、地方で勝てる企業は全国でも勝てるのだと藤野さんは話されていました。そう聞くと、「そうかもしれない」って思えたんですよね。

そして、地方創生をすすめていく時に、やっぱり見ておくべき、行っておくべきは地方なんだと話されていて、確かに!って納得。

ここで、問題なのは、地方は東京へ行くのは比較的簡単だけれど、地方から地方へ行くのはかなり大変っていうこと。これは、先日私が山口県に旅行に行った時にすごく思ったんですよね。交通の便が悪くて、行きにくい。だけど、私たちの住む富山県に来て欲しいって思っているならば、まず、自分たちが行くべき。他の地方のことを自分たちがまず知るべきなんだと話されていたのは、とっても当たり前のことだけれど、見落とされているところだなぁって思ったのです。

人間関係も同じですよね。相手にして欲しいって思うばかりではしてもらえることはない、まず自分がすることが大事って、よく聞く話です。

藤野英人さんの話って、すごく聞きやすくて、わかりやすかったです。すごく当たり前のことだけど出来ていないってことを気付かせてくれる人だなぁって思いました。藤野さんのことは、以前本を読んでいたり、富山県朝日町に関わっていることは知ってはいたのですが、今回のセミナーに参加してみて、また機会を作ってお話を聞いてみたいって思いました。

ちなみに、私が読んでいた本はこれ。おすすめです。

寿司と言えば富山?

藤野英人さんのセミナー後は、滑川副市長、上市副町長も参加してのクロストーク。そして、その途中に、今回県知事選を当選した2期目の新田知事も参加してのお話は、なかなか聞きごたえのあるお話でした。

町や市単位での地方創生にむけての取り組みの話では、官民連携としての話し合いの場を定期的に持っている話をされていて、興味深く聞かせてもらいました。我が町のそういった会にも参加してみようか・・・なんて思いましたね。

新田知事の話の中で、富山県成長戦略アクションプランの話がありました。

「富山県成長戦略アクションプラン」
令和6年度の重点的な取り組み
①ウェルビーイング
②まちづくり
③ブランディング
④新産業
⑤スタートアップ支援
⑤県庁オープン化

富山県成長戦略 アクションプラン (令和6年度版)より

この中の、③ブランディングで富山県が力を入れているのが「寿司と言えば富山」なのです。確かに富山県は魚が美味しいですし、お水が美味しい、お米が美味しいのです。でも、他の県でも同じようなところは多い。

実際、寿司でイメージする県*の第1位は北海道、2位が東京、3位が石川県、4位が富山県なんだそうです。
*2023年10月に富山県が実施した東京都、大阪府、愛知県に住む約4000人に行った「寿司でイメージする都道府県はどこか」というアンケート

ここからの巻き返しはなかなか大変だと思うのですが、藤野さんは言います、「言ったもん勝ち」「ぬけぬけと言ってしまおう」(笑)

ぬけぬけと言い続けていたら、きっと定着するんでしょうね。

目黒のさんま、みたいなものかしら(笑)。

組長が変わると流れが変わる?

組織の長のことを組長という言い方をすることに最近気づいた私(笑)。なんとなく違和感は感じるものの、県知事や市長、町長などをそういう言い方をするという認識で合っているのかな。

長く勤めていた組長さんの世代交代が少しづつ進んでいるようです。富山県では、石井知事から現在の新田知事に変わったのが令和2年。この時から富山県の流れが少しづつ変わってきているように感じています。実際、富山県の成長戦略会議はずいぶんと変わって面白い会議になっているようです(YouTube配信をしているようです)。「歯に衣着せぬ物言いもあって・・・」という話があったので見てみたいって思いました(笑)。

そんなふうに組長が変わったのは富山県だけではなく、石川県や福井県も変わったので、連携がしやくすくなったようです。

今年の7月31日に開業した、JR大阪駅に直結している「KITTE大阪」に「HOKURIKU+(ホクリクプラス)」北陸3県アンテナショップが開業しました。これも、北陸3県の知事の連携が取れていたから実現した話。一つの県だけより集客が見込めそうですよね。

これは、県内でも同じことが起きていて、市長や町長の対話が増えてきていて、ワンチームとして動けているのだとか(そう簡単ではないようですが)。でも、昔のしがらみや固定観念をすてて新しい時代にむけた取り組みが出来てくるといいなぁと、単純に思ったのです。

こんなふうに、やっぱりトップが変わると変わるんだなぁと実感。

地域創生って、すぐに結果の出ることではないけれど、一人一人が意識改革、そして関係人口を増やすことで、地域が変わっていけたらいいなぁと思えた会でした。

私も、地域の会議などに参加するところから始めてみようかな。

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