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看護学校進学
母も生活も相変わらず。
私は高校を卒業して看護学校に進学する。
看護師は子供の頃からの夢だった。
自分の病気がわかって余計憧れの職業となり
キラキラ輝いてかっこよく見えた。
そんな歳になると彼氏も車の免許を持っていて
車で送ってもらったりするようになる。
母はそんな様子をどこからか見ていて
気付くと家のカレンダーに車のナンバーが書い
てあったり意味の分からない行動をするように
なった。
どうして私に気付かれるところに書いていたの
かは分からない。ただのバカなのか。
車のナンバー以外では彼氏の家の電話番号など
調べて書いてあった。
看護学校は厳しくテストと記録物と実習に追わ
れ常に睡眠不足だった。
不思議なことに夜遅くまで勉強していると
飲み物やおにぎりを作って母が持ってきてくれ
た。どういう心境の変化なのかは分からない。
自分の娘が看護師になるということが
誇らしかったんだろうな。
プライドが高いというか見栄っ張りな人だか
ら。
私は看護学校を無事卒業。看護師となり就職。
やっと牢屋のような家を出て一人暮らしを始め
る。