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フィリピンの旅② 旅の目的とセブシティ観光
こんにちは 80=エイティです。
今回はセブシティの観光について書こうと思いますが、それってガイドブック見れば欲しい情報はきっと載っているし、皆さんは旅の目的とか目標、テーマを決めてから旅に出ますか?
目的地はどうやって決めてる?そのあたりを振り返りながら、セブシティ観光について書いてみようと思う。
1. 旅の目的
なぜ、セブに来たか?旅に行くきっかけは偶然だったりする!
エイティは地球一周に興味があり、いつかは地球一周を!と思っていて、最初に地球一周をしたマゼラン(本人は残念ながら一周していないけど)の本を探していたが、意外と少ない。
そんな折、最近出たマゼランの本を偶然図書館で見つけた。
Amazon.co.jp: マゼラン船団 世界一周500年目の真実: 大航海時代とアジア : 大野 拓司: 本
これが面白かった!
マゼランはポルトガル人なのに、大航海時代に覇権を争っていたライバル国のスペインの船団を率いて地球一周の旅に出た。
でも、彼はマクタン島ので亡くなり、地球一周は達成できず。しかし大西洋から太平洋への抜け道「マゼラン海峡」の発見と船団を率いていたことで、500年経った今でも有名人。
正確には500年前にこの大航海に同行したイタリア人ビガフェッタがマメに日誌をつけていたおかげで我々はその事実を克明に知ることができる。もし日誌を書いていたビガフェッタがどこかで亡くなっていたとしてもこの史実は残っていなかったか、違う形になっていただろう。
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大航海時代、知らない土地を探して大海原に飛び出していったマゼラン。
この本を読んでいた頃、たまたま家族とフィリピンの話をしていて、かのマゼランが1521年に持ってきた十字架、マゼランクロスが見れることを知った。
地球一周とセブ・マクタンがつながった。セブに行くことに決めた。
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マゼランの目的は、結構難問。スペインから西回りで到達できて、香辛料などがありそう、さらにポルトガルに占領されていない土地を見つけること。やっと目的地を発見したのも束の間、殺されてしまったマゼラン。
中古船5隻、総勢260余名で出発しながら、結局1隻18名(その後遅れて17名が帰国)、生存率2割弱という過酷な旅の最大のドラマが展開されたセブ・マクタン。面白そうじゃないか!
ということでマゼランの足跡をたどるというのが今回の旅の目的!
では市内観光へ!
2.マゼランクロスとセントニーニョ教会
あまりにも有名な観光地、マゼランクロス。
マゼランクロスはサント・ニーニョ教会の隣の広場にある八角堂の中にたたずんでいる。
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次々と現れる観光客が次々とこの八角堂に入っていく。中には高さ3mくらいある立派なこげ茶の十字架が、キリスト教的な天井の絵画の下に堂々と立っている。
マゼランが持ち込んだと言われるこの十字架、煎じて飲むと万病に効くとか言われていて、地元民に削られて過ぎて折れそうになり、外側を樹脂で固められた。今は触ることができない。
マゼランクロスに隣り合うように、セントニーニョ教会がある。
こちらも入場無料。マゼランのおかげか、フィリピンは東南アジアではキリスト教の布教に成功した国。
教会の中は薄暗く外の喧騒とは隔絶された、むやみに音を立てられない荘厳な雰囲気が漂っている。
左手奥からは、これまたマゼランが持ってきたサント・ニーニョ像(キリストの幼児像)に会うことができる。
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マゼランが訪れてから40年後くらいにこの教会は建てられた。その後、教会は火事と破壊に会ったものの、このサント・ニーニョ像は無傷で乗り切って今に至る。
その目には魂が宿り、オーラを感じる像だった(写真撮影禁止)
では次は地元フィリピンの英雄ラプ=ラプに会いに!
3.ラプラプの像
セブの玄関口、マクタン・セブ空港はマクタン島のラプラプ市にある。フィリピン国家歴史委員会がラプラプの栄誉を称え、1961年にラプラプ市になった。
空港から車で北の海岸線を東に20分ほど走るとラプラプ像にたどり着く。
ラプラプの顔がいくつも飾られているが顔色が悪い・・
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夕方、この広場では多くの学生たちがいくつかのグループに分かれて、ダンスの練習をしていた。体育祭か文化祭の出し物のようで、若いフィリピンのエネルギーを感じられる。
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広場中央には黄金に輝くラプラプ像だけでなく、
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1866年スペイン統治局が建てたマゼラン記念碑もある
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そしてもう一つ、ラプラプの右手の方向に屋根付きの建物の中には、ラプラプが西洋の侵略者を退治した功績を称える碑も見ることができる。
実はラプラプ氏本人の写真や絵などは残っておらず、この像も本物っぽく描かれている精悍なラプラプの顔も想像図。上述の本によると実はマゼランと対峙した当時すでに70歳だったとも
マゼランはマスケット銃で脅せば原住民など簡単に逃げだすと、たかをくくっていた。
しかし、ラプラプは遙かに上手で潮のタイミングなども計算に入れ、結局マゼランは上陸すらできずに海岸で倒された。さらに遺体すら返してもらえなかったということで、マゼランの遺骸はいまだマクタンのどこかで眠っている
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4.サンペドロ要塞
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行き場所が前後するが、マゼランクロスの近くにサンペドロ要塞がある。
歴史を感じさせるスペイン統治時代の石造りの要塞だ。当時はきっと見晴らしがよかったのだろうが、海からはちょっと離れていることもあり、今は砦の上に上っても海はほとんど見えない。
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入り口に歴史が書かれており、ここにもマゼランの絵が飾られている。
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ちょっと暑いが周りの景色を眺めながら、砦の上を一周した。
入り口横の誰も入っていない、ギャラリーにはマゼランの絵やラプラプ想像図、マゼラン対ラプラプ マクタン島の戦い、などの絵を見ることができる。
そしてなぜか日本の鎧も。
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当時の軍服を着てマスケット銃を持った職員と一緒に写真を撮ることもできる。
5. サンカルロス大学博物館
マゼランの歴史とは関係ないが、フィリピン一古い大学の中にある博物館はお勧めなので、ここで紹介。
エイティは動物好きなので、博物館や動物園は結構好きだ。
「地球の歩き方フィリピン」でも紹介されていたサンカルロス大学博物館。
マゼランクロスからは少し離れたところにあるし、大学の建物に入らないといけないからか観光客は皆無。
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大学の建物の入り口が道路に面しているので、そこから入る。セキュリティにパスポートを預けて、登録して中に入る。
右手の奥の方に事務所があり、入ると見学者は少ないのか、そこにいた人たちから「誰?」みたいな視線を一瞬浴びる。すぐに状況は理解され、入場料75ペソを払い、何者なのかという簡単なアンケートをタブレットに記入した。
「他にもギャラリーがあるので見終わったら声をかけて」と親切に教えてくれる。
すでにそこから動物のはく製の展示が見えていてわくわく
フィリピンイーグルをはじめ、鳥類のはく製は見事
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ボホールで見たターシャ(やはり生きている方が可愛い)
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ヒヨケザル!
蝶の標本
エイティはセミ好きだが、ここには蝶のみ・・
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このキャンパス内に別のギャラリーもあり、別のギャラリーまで案内してくれた。
考古学的な展示なども多数、インドネシアやハワイなどとも通じる文化
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スペインが来た頃の宗教的な立像なども
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書籍なども置いているので、興味がある方はぜひ!
6. オーシャン・パーク
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最期に紹介するのはフィリピン人に人気のスポット、オーシャン・パーク(水族館)!
平日の午前中ということもあり、行った日はガラガラ
入ってすぐの展示は上野動物園の爬虫・両生類館の雰囲気!でも暑い(汗)通路にサバンナモニター(フィリピンの動物ではない)が放し飼いに
「触っていいですよ!」
ちょっとうれしい
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そのあとは水槽ゾーン。大量のクマノミの他、どの水槽もきれいな感じ
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でっかいイリエワニ!
トンネルも見事。サメ、エイ、クエやおいしそうな魚などが悠々と泳いでいる。そこを通り抜けると
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カメラマンが待ち構えていて、ポーズを要求され写真を撮ってくれる。
出口付近にブースがあり、記念に購入することができます(買わなかった)
もう一つの目玉はバードショー
最前列で鑑賞!インコの芸などももちろんあるが、オーシャンとは関係ないような気もするがそんなことは気にしない
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なんといっても最後に紹介された美しい猛禽類🤩
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出口には大水槽を眺めながら食事できるレストランもあるよ。
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7. まとめ
地球一周をめざしたマゼランが亡くなった地を肌で感じたいと企画したセブ・マクタン旅行
マゼランは到着後、セブの人々と仲良くなったものの、何日もたたずにマクタン島でラプラプに倒されてしまう。
さらに、その4日後、催された酒宴(負けたのにのんきなもんだ)でマゼランの仲間たちは襲われ(裏切られ)、ほうほうの体でセブから脱出。
こんな面白い史実を知ることができるのも、マメに日誌を書き続けてくれたビガフェッタのおかげ。ありがとうビガフェッタ!
フィリピンを出発後、エルカーノが指揮を執り、無事スペインに帰国し、地球一周の偉業を達成するが、ビガフェッタがマゼランに心酔していて、エルカーノはほとんどこの日誌に登場しなかったこともあり、地球一周を成し遂げたエルカーノの名はほとんど世に知られていない。
エイティの旅の記録も歴史に残るかも❗️
さらにビガフェッタはアフリカのカーボベルデに到着したとき、日誌の日付が一日ズレていることに気づいた。これも地球一周の醍醐味かも
そんなマゼランの名残、マゼランクロス、セントニーニョ教会、ラプラプの像
ついでにサンペドロ要塞、サンカルロス大学博物館、オーシャン・パークを紹介しました
歴史と絡めて2倍セブ市内観光を楽しみました!
では次回もまた
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