Midjourneyでカメラ設定(検証)
今回はMidjourneyの検証記事となります。
カメラについての記載があるので、カメラについて知識がないと何のことかとなるかもしれませんが、悪しからず…。
■カメラの設定をプロンプトに
Midjourneyのプロンプトをいろいろ調べていると、カメラの設定をプロンプトに記入しているものがあります。
with 16-35mm, an aperture of f/8, ISO 100, and a shutter speed of 1/200 sec
こういうのや
using a Sony α7R IV with a FE 16-35mm f/2.8 GM lens, an aperture of f/8, ISO 100, and a shutter speed of 1/200 sec.
こういうのです。
カメラを触ったことがないと、なかなか難しいかもしれませんが、シャッタースピードや、絞り(F値)、ISOなどで、写真の出来栄えは全く変わります。
今回は、どこまでMidjourneyでそれを再現してくれるのかという検証となります。
カメラの効果を見たいので、今回はフォトリアルな滝をテーマにしてみます。
何もカメラの指示をしないと、こうなりました。
■カメラの設定を追加
次に、「with 16-35mm, an aperture of f/8, ISO 100, and a shutter speed of 1/200 sec」をプロンプトに追加してみると、こうなりました。
見たところ、何も指定しないときより、画像が写実的になった気がします。ただ、シャッタースピードを1/200にしているのにも関わらず、水しぶきの瞬間が切り取られていません…。
※ここでは詳しいカメラの説明は避けますが、簡単に説明すると、シャッタースピードが速いと一瞬の絵を切り取れるので、水の流れは止まって写ります。逆に、シャッタースピードが遅いと、水の流れは絹の糸のように写ります。
■シャッタースピードを遅くしてみる
ということで、今度はシャッタースピードを遅くしたプロンプトにして、画像を生成してみます。先ほどは1/200秒でしたが、今回は10秒にしました。
realistic photograph, waterfall with 16-35mm, an aperture of f/8, ISO 100, and a shutter speed of 10 sec
思ったより、実際の写真のように水が絹のようにつながって写りました。ただ実際には、f値やISOをそのままでシャッタースピードをここまで遅くすると、露光しすぎてしまうので、そのあたりは非現実的ではあります。
■f値を変更してみる
今度は、被写界深度(ピントが合う範囲)について、検証してみたいと思います。
上のプロンプトをもとに、f/8をf/1.4とします。
realistic photograph, waterfall with 16-35mm, an aperture of f/1.4, ISO 100, and a shutter speed of 10 sec
結果、前回と変わらずかなり広範囲にピントが合っており、おそらく
f値は意味のないものかと推測します。
ISO感度については、おそらくf値と同じく生成される画像には影響しないと思われるため、割愛します。
■ レンズの焦点距離
次は望遠レンズに変更します。
realistic photograph, waterfall with 350mm, an aperture of f/8, ISO 100, and a shutter speed of 1/200 sec
望遠なのか、拡大しただけなのかわかりませんが、個人的な感想としては、ただ拡大されたような画像となりました。
まぁ、それなりに雰囲気は出るようです。
■カメラの機種を指定
最後にカメラの機種の指定をしてみたいと思います。カメラはメーカーによって写真の色合いが違ってきたりするので、すべて別メーカーにしています。
まずはSonyの α7R IV
次はCannonのEOS R5
NikonのZ9
え~っと、どれがどのカメラかを言わないと、差が分からない結果となりました。なので、カメラの機種については、画像に影響がないものとします。
■さいごに
今回、一番大きな違いとなったのは、カメラの指定をプロンプトに入れるか入れないかの違いでした。カメラの指定を入れた方が、よりダイナミックに、画像がきれいに写ると思います。
あと影響があるのは、シャッタースピードですね。ただ完全にシャッタースピードによる差が、画像に反映されているのかが疑問な点と、なお、今回載せてはいませんが、微妙に変えた程度では、あまり大きな差は見られず、またシャッタースピードを1/2000などにしても、変わりません。
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