机の上には何がのっていますか？

あなたは仕事場について朝一番に、なにをしているのですか？

noteのエッセイとか日記を読んでいて、ちらっと仕事のシーンが出てくると、無性にそう聞いてみたくなる。

その答えで、私の貧弱な頭の中に、いろんな人のいろんな朝のごちゃごちゃした慌ただしい世界が少しずつ見えてきて、私はたくさんの望遠鏡をのぞいているみたいな楽しい気分になれると思う。

なんせ、小説を書いていて困るのが、職業を書くことができねえーっていうことなのだ。自分が知っている世界はいかんせん古い！
たとえば、十年以上前の本屋（で働いてた）。
たとえば、うん十年前のパソコンのない世界の編集プロダクション（子供向けドリルを死にそうになりながら作ってた）。
うんうん十年前の喫茶店（スポンジに生クリームがうまくぬれない）、その他もろもろ…。

私が妄想する世界は、東京の神田あたりで最新鋭の高層ビルの間に挟まれた七階くらいの古くて細長いビルの五階あたりで働いている人たちで、外から見ると窓にたくさん書類が積まれているのがわかって、昼になると、そこからわらわらとお腹を好かせた人たちが真冬だというのにコートも着ないでお財布だけを持って出てきて、早足でうどん屋に向かったり、コンビニで何を買おうか迷っているっていう。

東京のビルとか高速道路には、人がたくさんつまっているのに人の姿は見えないから好きだ。

話がそれてしまった。

最初の問に戻るけれども、あなたは朝、仕事場で最初に何をしていますか？どこにいますか？今朝、何を食べましたか？昼は何を食べるつもりですか？

無性に尋ねたくなるときがある。