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メンタルがやわらかくて
数日前に、なんか、呪いみたいなことを書いているのを目にした人が地球上に二人くらいいるかも知れませんが、見間違えです。
そういう衝動的な、どうしようもないところは前のアカウントの時にもあって、
ああ、成長しないなあと反省しきりです。
前回までのあらすじ※文学賞に落ちて荒れた私が、その場の衝動で、もう公募も出さないし小説なんてもうーーーー、と理不尽に切れたところまで・・・。
文学賞の公募に落ちるのは毎度毎度のことなので、いい加減慣れただろうと思うでしょうが、これがそうでもありません。
ここ何年も結果を見ないできたので、落ちたことはわかっちゃいても知らないふりで押し通すという、豆腐メンタルな行いをしていたからです。
今回はメールで強引に明かされたので、激しく取り乱してしまいました。
乱心、乱心。
乱心してよいのは、殿とか姫か…。
そういうわけで(どういう訳?)、
やっぱりやっぱり、小説を書いてはいこう、そしてまた出せたら出して、落ち込んでいこうというところに落ち着いたのでした。たのでしたって、そんな大層な語尾を使う話ではない。
ただ、なぜだか…
尊敬していた人が遠くに行ってしまったような気持ちでいます。
いえ、そんな感傷的なあれではなく、
ずっと憧れていた親戚のお姉さん、一度も会ったことはくて、アルバムの写真でしか見たこともないんだけれど、たしかにここにいるんだと思っていたら、
「それ、誰かしら?」
と、写真を見た母親が突然言い出して、
「え、親戚のお姉さんだよね」
と、私が得体のしれない恐怖を背中のあたりに感じながら尋ね返すと、
「そんな人、親戚にいないわよ?」
と、キレ気味にクエスチョンマークをつけられる。
(この人は私の親戚でもなんでもなかったんだ。間違ってうちのアルバムに紛れ込んでしまって、迷惑をしているどこか遠くの女のひとなんだ)
比喩でいうと、そんな具合に小説の世界が遠ざかってしまった感じです。
自分で書いていて、よくわからん。
と言いながら、今日も小説のようなものを読んだりしています。
三好愛さんの『怪談未満』。藤野可織さんの『私は幽霊を見ない』の装丁を書かれた方です。
藤野さんは幽霊が見たくて仕方なくて、心霊スポットに行ったり菊池寛の幽霊が出る部屋に泊まったりしても幽霊が見られないんですが、その藤野さんが見なかった幽霊が、三好さんのところに行ってやっぱり見えなくて、「ああもう、この人ら…」って幽霊が言っている。そんな想像をしつつ読んでいます。ちょっと、幼い発想ですけども。
さらにその仲間的な感じで、柴崎友香さんの『かわうそ堀怪談見習い』もとても良いです。無人島に持っていきたい。この本があれば、ここは本当は、無人島なんかじゃないんだって思えそうだから。なんだそれは。
というわけで、とりとめもないですが、おわり。