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11月8日寄席鑑賞記

久々に浅草演芸ホール昼席の中入り前から行ってきました。
(浅草の昼はほぼ満席で、2階席で見てました。逆に夜席は空いてまして、どうやら読売新聞の招待券が昼席のみ有効で夜席は退席しなければならないようです)
私は夜席までいられましたので夜席の「中入り」までいました(笑)
<演目>
・たけ平 死ぬなら今 =ウケてました。初めて落語を聞く人もわかりやすいと思います
・にゃんこ金魚 漫才
・小団治 大安売り =相撲ネタはいいですね
・馬風 楽屋外伝 =活舌が悪かったです。体調が心配です。
<中入り>
・つる子 箱入り=今の彼女の人気がわかります。江戸を舞台の新作だと思いますが、ネタもしっかりしていてウケもしておりました。
・翁家社中 曲芸=夫婦曲芸ですね。
・こみち 時そば=私の大学時代の先輩が二つ目のころからいいと言ってましたが、益々磨きがかかっています。最初にそば屋をだます輩を「うざい、やかましい、おしゃべり好き」の女性に変え、こみちパワー全開でした。
・圓太郎 親子酒 =さすがです。本寸法をネタを自らのオリジナルに少し変えつつ見事に演じていました。今一番一番脂がのっていると思います。
・ホンキートンク漫才
・三朝 松曳き=「新聞記事」にしろ、そそっかしい粗忽な人物を演じるネタが一番良いと感じます。
<夜席>
・動物園 枝平(前座) 
・歌実 留守番電話=話題の圓歌の現在唯一の弟子です。頑張ってください。
・馬石 浮世床=めずらしく笑いが取れていませんでした。夜席のお客さんはなかなか難しい予感がしました。
・ロケット団=場を温めてくれました
・扇兆 金明竹=二つ目昇進頑張ってください。
・白鳥 山奥寿司=「鉄板ネタ」はいつ聞いてもいいです。
・二楽 紙切り
・歌奴 掛け取り=今、一番注目している落語家さんです。このネタですが、現在市馬師匠の次に良いと思います。声も良いですし、相撲好きの取り立てには今の力士名を数多く入れ込んだダジャレ話を流暢に並べ、芝居好きの取り立てには、芝居を演じる所作もよく、はめ物(鳴り物)も入れ「さま」になっていました。
・ストレート松浦 ジャグリング
・志ん輔 豊竹屋 =今日のお客さんには難しいネタだったのかもしれません
<中入り>
・和泉 冷蔵庫の光=面白い新作ですが年齢層が高かったり男性客が多いとその良さが伝わらないかな、、、
ここで退出しました。

今回の寄席ですが色物さんも含めて女性が多かったですね。桃花師匠が主任で夜席をすべて女性にしたことがありましたが定席でこれほどまでに女性が増えたのかとつくづく思ってしまいました。
志らく師匠は「落語の噺自体が男性目線であり女性が演じるのは無理がある」と言っていましたがその志らくでさえ女性の弟子をとっています。
こみち師匠のように落語に出てくる出演者を女性に変えたり、つる子師匠はは脇役であった女性目線で改作したり、和泉師匠や神田茜先生のような「今の女性が主人公」にする場合もあります。今後もいろいろな角度からの可能性を女流の皆さんは秘めていると思います。
また、馬風師匠はネタの中で、いじめられてた談志さんも含めて「自分より先に小さんに入門した兄弟子はみんな死んでしまった」と
言っていました。私が寄席に通いだした頃の一番の爆笑王で清涼剤的な落語家だった馬風師匠、これからも頑張っください。

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