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「子どもの長所」質問の意図は?

頻出質問で
「子どもの長所を教えて下さい」

という質問があります。

この質問、あなたは何と答えますか?

「優しい」「正義感が強い」「ユーモアがある」

お子様の良い所はきっとたくさんある事でしょう。


一方読者様からは
「子どもの長所がわかりません」
というお声もいただくことがあります。


お子様は常に成長しているから
出来る事はどんどん増えていくのだけれど

なぜかいままでできたことが
できなくなったり・・・。



今までいつでも笑顔だった子が
急に癇癪をおこすようになって、手がかかるようになったり・・・。

お子様の年齢が小さければ小さいほど、しょっちゅう変化していきますよね。

だから、どこが長所なのか分からない!
というお気持ちも良く分かります。


でも、一つ忘れてはいけないのは

「基本的な性質」はあるかもしれないけれど
子どもは成長とともに変化する
という事です。

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例えば我が家の小3次女のことです。

彼女は2~3歳の時、意志が強くて

これと決めたら絶対に曲げない子でした。

だから当然使っているおもちゃをお友達に取られたら

叩いても、張り倒してでも何が何でも取り返す。

そんな子どもでした。


姉がすでに一貫校の幼稚園に通っていましたので、
次女も受験を・・・と思っていましたが

もしかしたら難しいのかもしれない

と思うこともしばしば。


どうしてお友達におもちゃを貸せないのだろう。

私の関わり方が悪いのかな?とずっと悩んできました。

(でもそのおかげで、子育てについて学び、コーチングや心理学を学ぶきっかけになったので次女には感謝しかありません。)



その彼女が現在どうなっているかというと・・・

今でも頑固だなあと思う場面はありますが、

自分で5:45に起きる!と決めたら、いくら眠くてもパッとおきたり

面白い、楽しい!と思う事に対する集中力は人一倍あります。


一方学校では、そこまで自分の意思を押し通すことはないようで

他のお友達の意見を聞き、譲れる所は譲れるようになっているようで


どんなお友達も満遍なく仲良くできます、と先生から言われるようになりました。

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このお話、うちの子すごいでしょ?って言いたいわけではないのです。


だって子どもはどんどん成長していくから、5年後に同じかと言われたらわかりません。

でも彼女の「意志が強い」という性格の濃度が変わるかもしれませんが

基本的にはあまり変わらないのではないかなと思います。



じゃあ、なぜ学校や園はなぜお子様の長所を聞くのでしょうか。

正直な所、先生方はプロなので、考査で少しお子様をみれば

大体どんなお子様か分かるはずです。


それにも関わらず長所を聞くのは本当に長所が聞きたいわけではなく・・・

親がどんなポリシーを持って、どう導いていきたいのか?
具体的にどうアプローチしているのか

を聞きたいのだと思うのです。


だってお子様の本来もって生まれた性格や性質は、大きく変えるのは難しいけれど

環境や、親の関わり方次第でいくらでも強みに変えていけるからです。


もちろん学校によっては、もともとの性質が

「大人しく従順なお子様」
「活発で、自分の意見が言えるお子様」

など好まれるお子様の傾向があるのは否めません。


だけど人って色々な面を持っています。


学校では穏やかだけれど、お稽古事のお教室では積極的

なんて、環境やコミュニティによって変わる事もありますよね。


お子様だってその学校に入ってしまえば、その色に染まっていくお子様が多いと思うのです。

だからこそ学校側は
親が子どもをどう導いていきたいのか?
その方向性が学校とあっているのか?


を確認する為に「お子様の長所」について聞くのだと思うのです。


あなたはどう思いますか?
そして、お子様の長所、何と答えますか?


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