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【読書感想文】ハードボイルドとは?
年内に読み終わらないかと思った😭なんとか読み終わりました。嬉しいよー😭😭
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いやぁ、苦戦しました。なにせこの厚さですから。
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手ごわかったですがなんとか読むことができました。
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長いお別れ
レイモンド・チャンドラー著
清水俊二訳
ハヤカワ文庫
1967年4月30日発行
(写真の本は2017年の81刷版です。81刷って😳)
ストーリーについては本の裏表紙に記載のあらすじを転記します。
コーヒーをつぎ、タバコに火をつけてくれたら、あとはぼくについてすべて忘れてくれ—妻を殺したと告白して死んだテリー・レノックスからの手紙にはそう書かれていた。彼の無実を信じ逃亡を助けた私立探偵フィリップ・マーロウには、心の残る結末だった。だが、別の依頼でテリーの隣人の失踪の理由を探るうち、マーロウは再度渦中へ……
ハードボイルド小説の代表作です。ちなみにハードボイルドとは?調べてみました。
この作品はテリー・レノックスは妻を殺したのか、という大きな謎があるのですが、謎解きよりもマーロウやその周りの人たちの行動を淡々と描いている印象があります。実はそこが私が読むのに苦労した点でもありました。とにかく中々事件の全貌が見えてこない。一体どのあたりを読んでいるのだろう、と何度も考え込んでしまいました。
それからあまり人々の感情を表す言葉がないのも私を戸惑わせた点でした。私は物語の登場人物に感情移入しながら読み進めるタイプなので、そこがちょっと辛かったです。
それでも読んでいて伝わってきたのはマーロウのレノックスへの厚い信頼。妻殺しの容疑をかけられたレノックスの無実を信じ、その証明のために奮闘します。時には警察に捕まって留置場へ入れられたりもしました。理不尽な暴力を受けたことも何度かありました。レノックスと関わらなければこんな事にはならなかったのに、と読みながら何度も思いました。だけどマーロウはレノックスの無実を証明しようとします。マーロウの男気、とでもいうのでしょうか。きっとこの作品が時を超えて支持されるのはマーロウの男気の部分なんだろうな、と思いました。そういえばこの作品には他にも日本語訳があるとか。(村上春樹さんが「ロンググッドバイ」というタイトルで書いていますね。)それらを読み比べていけばもっともっとフィリップ・マーロウの美学に迫れるかもしれませんね。
この小説には有名なセリフがあります。
「ギムレットには早すぎる」
実はカクテル好きの私。飲むのももちろんですが、レシピや出来た当時のエピソードを調べるのも好きです。ギムレットはジンとライムジュースをシェイクして作ります。アルコール度数が高いので飲んだことはないですが。でもこの小説に影響されてギムレットを頼むマーロウさんたちがあちこちのBarにいそうですね。
とうとう5冊の本のカバーが外れました。年を越さなくて本当に良かった😭
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そして、年末年始用に取り敢えず積ん読本の中から1冊選んであったりします。
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この感想はまた年明けに。
皆さんも年末年始に積ん読本を読んでみませんか。というわけで企画を考えています。企画の記事は近々Upしますね😊
おまけ
今回は本がかなり分厚いので合うブックカバーが中々見つかりませんでした。やっと行き着いたのが2014年の集英社「ナツイチ」フェアの時のカバー。指定の本を買うともれなくもらえたものです。
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