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〜和訳〜印加外交関係の経緯 其の壱(概略)



✳︎用語説明✳︎
〓カリスタン〓
《シク教徒の国の意》インド北西部パンジャブ州における、同州の人口の過半数を占めるシーク教徒による分離独立運動。〈goo辞書より引用〉
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 現在インドはカナダと敵対してはいないが、今年6月の殺人事件にインド諜報員が関与したかどうかに関わらず、両国の外交問題の火種は以前から燻っていた。カナダ政府は過去二十年間、このカリスタン運動でインド政府の忍耐力を試してきたともいえる。つまり、カナダ政府がこの「カリスタン」に対して行動を起こせないことが、両国関係に常に棘を突き刺していた。

 カリスタン運動は、インド国内における独立運動の一つである。(パキスタンはバングラデシュを失った後の80年代後半から、これを支援した。)インド首相インディラ・ガンジー暗殺を含め多くの人々が命を落とした後、この独立運動はいったん抑えられ、一部のカリスタン支持者はインドを脱出しカナダへ避難した。

 カリスタンはカナダで支持者を集め、1985年にはエア・インディア182便を爆破し329人を死亡させるテロを起こした。〈補足: この旅客機爆破の一時間前に成田空港でシク教徒過激派による手荷物爆発事件が発生し、空港作業員が死傷した。〉

 いずれをもってしても、カナダ政府はカリスタン過激派を抑制する対策をとらず、「カナダには言論の自由がある(カリスタン支持者がインドを攻撃しようが何もできない)」と反論した。

 今年、在英・在加両インド大使館で起きたカリスタン支持者による襲撃事件によって、インド政府は分離主義者に対して行動を起こすことをためらわなくなった。インド外相がパキスタン以外の国に対してこれほど厳しい態度で臨んだのは初めてである。(おそらくインド政府はすぐに引き下がることはないだろう。)
 要するにカナダ政府は、カリスタン支持者によるインド政府への幾多の憎悪扇動を黙認し、言論の自由を盾にカリスタン運動を容認した形である。(これはカナダの立場からすれば正しい判断かもしれない。)

 今回のインドとカナダの対立にはこうした背景がある。

まだまだ続きます...

🇮🇳@rebel12321 氏の見解

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