堀美波(ほりみはる)

地球にあった生き方を探求しています。 このnoteでは読書を通して自分を変えてきた体験…

堀美波(ほりみはる)

地球にあった生き方を探求しています。 このnoteでは読書を通して自分を変えてきた体験を踏まえ、自己変革のために役立つ本などを主にご紹介していこうと思っています。社会、地球、そして宇宙の真実に近づくためにも、読書を通して自分を変えていくことが大切だと考えています。

最近の記事

引越から学んだこと

 何度もしてきた引越ですが、今回人生で最大の引越をして、学ぶことが多かったので、このブログで私の体験を共有しようと思い立ちました。  業者に依頼しての引越は、4回目となりました。最初の2回は荷物も少なく、依頼先の記憶もありませんが、ただ荷物を運んでもらったという印象だけが残っています。直近の2回は数社にあたった末、アート引越センターにお願いすることになったのですが、その感想もいれつつ、ワンポイントアドバイスのようなものをまとめてみました。 アート引越センターの見積を必ず取る

    • 私たちの自由や権利を守ってくれる日本国憲法について教えてくれる書籍たち

       今年になってはじめたデジタル監視社会についてのnoteの投稿ですが、今回はその監視によって私たちの権利や自由が大きく侵害されている社会において、私たちを守ってくれる、日本国憲法についての書籍をご紹介しようと思っています。  緊急事態条項の導入など、憲法改正の議論が再び盛り上がってきたことも読んでみようと思い立った理由ですが、それ以前に新型コロナ対策でマスクを強要されていたころ、お店などでマスクをしていないことを注意されて、日本国憲法でマスクをしない権利は認められているといっ

      • デジタル監視社会は日本でも潜行している

        アメリカを中心としたデジタル監視社会について、ズボフの『監視資本主義』という大著を3回にわたってご紹介しましたが、では日本の状況はどうなのかという視点をもたらしてくれたのが、堤未果さんの『デジタル・ファシズム』です。 わたしたちの個人情報はほぼ間違いなくアメリカ政府にわたっている  本書を読みすすめていくなかでまずびっくりしたのが、中央省庁向け政府共通プラットフォームのベンダー(製造・販売元)として、アマゾンが選ばれていたことです。国家の中枢のシステムをアメリカ企業に委ね

        • ズボフの『監視資本主義』から    デジタル依存症と聖域の必要性

          監視資本主義という、これまでとは違う資本主義が台頭しつつあることに警鐘をならすズボフの『監視資本主義』について、3回目の投稿です。初回はグーグルが大量の個人情報を集めていることへの懸念を、2回目はわたしたちが行動修正という心理学手法で操作されている可能性を主に取り上げました。今回は本書を通してはじめて気づいた問題についてとりあげていこうと思います。それは、デジタルのなかで教育されてきた若い世代の問題です。 デジタル依存症の若者たち  メディア利用に関する国際的な実験に、5

        引越から学んだこと

          監視資本主義社会の到来で、自律的人間が終わる

           ズボフの『監視資本主義』について、前回は、グーグルがわたしたちから膨大なデータを収集していて、プライバシーを侵害しているといった問題を中心に取り上げましたが、今回は、そのデータをもとに、わたしたち自身が操作されている可能性について主に取り上げていきます。 操作のために駆使される心理学的手法  クリック率の高い効果的な広告提案をするには、情報の量だけでなく、多様さも求められるようになり、スマホやパソコンなどの情報端末にとどまらず、調理家電やお掃除ロボットなど電化製品全般に

          監視資本主義社会の到来で、自律的人間が終わる

          『監視資本主義』を読んで

          この本はすべての人に読んで知ってもらいたいものでありながら、読める人がとても少ないのではないかと懸念され、読もうと思ってくださる方へのガイドともなればと思って書きました。 わたしたちの生活全般を監視するデジタル技術  監視資本主義がまず何でないかというところからはじめると、監視カメラがあらゆるところにとりつけられるようになって、そのビジネスが活況を呈しているといった個別の問題ではありません。ほとんどの人が知らないうちに、わたしたちの生活全般がデジタル技術の監視対象となりつ

          『監視資本主義』を読んで

          『操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』

          その利便性ゆえに活用の範囲が広がり続けるデジタル・テクノロジーが、民主主義を脅かすものとなっているという警告を発しているのが本書で、ここでは民主主義の根幹にある選挙制度を中心に書いていこうと思います。 選挙へのテクノロジーの介入  選挙結果に重大な影響を及ぼす存在としてグーグルを名指ししたのは、世界の国政選挙で得票差を調べたアメリカ行動調査技術研究所(AIBRT)の心理学者ロバート・エプスタインです。グーグルは検索結果の表示順位を変えることで、投票結果を25%まで上昇させ

          『操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』

          新型インフルエンザ等対策政府行動計画(案)への意見

          上記パブリックコメントへの意見を以下の通り提出しました。厚生労働省の心ある方に届くことを切に願いつつ、このブログで公開させていただきます。 参考までに花粉症を治したときの経緯をYouTubeで語っていますので、よかったら以下のリンクからご視聴ください。

          新型インフルエンザ等対策政府行動計画(案)への意見

          グーグルを使わないほうがいいわけ  プライバシーを重視したパソコンの設定②

           このブログを始めて3か月がたちました。この間にご紹介してきた書籍を通して、デジタル監視社会が強化されていることに気づかされ、いままで無防備だった自分のパソコンやスマホの設定が気になるようになり、3月の投稿でパソコンに加えた変更を綴らせていただきました。  今回は、前回ご紹介したDuckDuckGoという検索エンジンを使用し始めた理由を、最も多くの人が使っているグーグルを使わないほうがいいからという視点から記させていただきました。 あなたの検索履歴は永久に保存される  ま

          グーグルを使わないほうがいいわけ  プライバシーを重視したパソコンの設定②

          『情報隠蔽国家』

          デジタル監視社会が強化されつつあることをこれまでご紹介してきたスノーデン関連本などを通して知る一方、私たち国民が必要な情報を得られない状況もできつつあることを痛感するようになったところで、青木理さんの『情報隠蔽国家』を読み、日本においても法制面やそれを運用する官僚などの動きを通して、いかに情報が歪み、隠されてきたかを知ることになりました。 政権の暴走と官僚の腐敗  この本の「文庫版あとがきにかえて」で、著者が内容をまとめているところがあるので、まずそこからとりあげます。

          プライバシーを重視したパソコンの設定①

           このブログを始めて2か月がたちました。スノーデン関連の書籍の紹介から始めたのですが、これらの読書を通してデジタル監視社会が強化されていることに気づかされ、いままで無防備だった自分のパソコンやスマホの状況が気になりだしました。  それで、いろいろ調べたうえでパソコンの設定を少しずつ変更していくということをしています。今回はパソコンで始めたことをご紹介します。画面遷移のような細かい手順については、私が学んだ動画のリンクをはっておきますので、ご関心がある方はそこからご確認ください

          プライバシーを重視したパソコンの設定①

          『パンデミック監視社会』

          前回に引き続き、監視社会についての世界的権威であるデイヴィッド・ライアン教授の著書をご紹介します。本書を通してパンデミックによって、監視社会が深化、強化されたことを知って、私自身の危機意識を新たにしました。 マスク警察と隣人の監視  2020年1月のダイヤモンド・プリンセス号の客船のニュースから始まったようなパンデミックのなかで、監視とも関係して最も印象に残っているのは、マスクですね。本書ではテクノロジーを使って監視が強化されていく点が最も注目されていますが、パンデミック

          『パンデミック監視社会』

          『スノーデン・ショック』

          スノーデン関連本で4冊目にご紹介するのは、監視社会についての研究で世界的権威であるデイヴィッド・ライアン教授による『スノーデン・ショック』です。学者の本なので、前三作ほど読みやすくはないですが、ビッグデータが監視強化にいかに関係しているかといった新たな視点をもたらしてくれました。 ビッグデータへの道のり  スノーデンが暴露したNSA(国家安全保障局)などによる、一般市民がやりとりするメールなどを含むデジタルデータの監視は、前回のタッカー・カールソンの話でも垣間見ることがで

          『スノーデン・ショック』

          『スノーデン 日本への警告』

          スノーデン関連本で3冊目にご紹介するのは、日本で2016年にスノーデンが基調講演を行ったシンポジウムをもとにできた『スノーデン 日本への警告』です。日本における監視社会の実態を垣間見ることができたことが大きな収穫となりました。 日本における民族差別的監視の現実   日本における監視社会の現実という点で、この本を読むまで知らなかったこととして挙げたいのが、在日イスラム教徒が、その民族性と宗教を理由に追跡調査されていたということです。何の犯罪の兆候がなくても、尾行されて細かな

          『スノーデン 日本への警告』

          『スノーデン 監視社会の恐怖を語る』

          監視社会が強化されていくなか、報道の自由が失われていく過程を、朝日新聞の記者だった著者自らの体験を踏まえて書かれている点が、この本の一番の読みどころでした。日本においても数十年にわたって、技術や法制度などを通して監視社会が強化され、プライバシーが蝕まれてきたことを知ることになり、自分のこれまでの関心の低さを反省しました。 プライバシーへの関心の低さを反省  前回の投稿でスノーデンの本を読もうと思い立ったきっかけを記させていただきましたが、本書との出会いは、その関連本を探し

          『スノーデン 監視社会の恐怖を語る』

          『暴露 スノーデンが私に託したファイル』

          エドワード・スノーデンは、ご存知の方も多いと思いますが、簡単にご紹介すると、アメリカ国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の元局員で、アメリカ合衆国連邦政府による情報収集活動に関わっていた人です。そこで得た情報を2013年6月に複数の新聞社にリーク。それまで陰謀論やフィクションで語られてきたNSAによる国際的監視網の実在を告発したことで一大センセーションを巻き起こしました。 そのセンセーションの立役者が、今回ご紹介する『暴露 スノーデンが私に託したファイル』とい

          『暴露 スノーデンが私に託したファイル』