エホバの証人の求める寄付の仕方に違和感
ある時、エホバの証人の寄付の求め方に違和感を抱きました。
やっぱりとも言えますが、JWの方のブログを見ていると、ある時からの寄付の求め方に違和感を抱いている方が多い印象でした。
2010年以降のどこかのタイミングから、寄付を求める話が増えたのと、寄付の内容にオイオイとツッコミを入れたくなる様なものがありました。
JWの寄付は基本的に強制では無いです。最低金額もこのぐらいは入れろと言うのはありませんでした。この面では、非常にクリアな組織に見えます。
しかし、違和感が出る物があります。
以下は、JWの公式サイトのリンクです。
寄付箱に現金を入れる。
これは原始的で王道な寄付の集め方ですね。
続いて、クレジットカードやデビットカードからの寄付も受け付けてますとありますが、時代的な点を配慮すれば、まぁ、有りです。
デビットカードは銀行口座からの即引き落としなのに対して、良しとします。が、クレジットカードはいわば借金の様な形態のシステムなので、少しどうかなと思わないまでも無いですが、どうぞ自己管理しながらお使いくださいと言った所です。
そして、眉を顰めてしまうのが、プランド・ギビングの部分です。
保険。
保険ですか~。
『目ざめよ!』などで、不安になって保険にお金をかけるなと、保険に消極的な意見を載せてませんでしたっけ?
分かりますよ。あれこれと不要な保険に加入するのは馬鹿げています。ただお金を吸い取られるだけです。JW協会はアメリカに本部があるので、国民保険がある日本とは事情が違います。なので、民間保険にお金をかける人もいるのでしょう。
しかし、成員が死んだ時の受け取り先をJW協会にするように誘導するのは、何だか悲しいものがあります。後に残った家族がいないとか、家族が受け取らないと言う理由ならしょうがない気もします。が、残った家族がいるなら、やっぱり家族に保険金が渡った方がいい気がしてしまいます。
不動産の寄付。
ある時の記事に、不動産を所有している兄弟を紹介していました。その兄弟は、不動産から収入を得ていたが、労せずして収入を得る事に疑問を抱き、不動産を手放して普通に働きながら開拓奉仕者として仕えていると言う記事でした。
不動産をどこに売ったのかまでは書かれていなかったか、私が忘れたかは分かりませんが、この様な記事の事を思い出すと、寄付に不動産を求めるのは、モヤモヤします。
また現実に、ある兄弟が親から資金を相続した後、土地を購入して、JW協会に寄付したこともあります。確かに霊的で非常にまじめな兄弟でしたが、手放しで兄弟の行動を素晴らしいと言うのは難しく感じました。
何というか、JW協会は、金銭や所有物に対してバランスの取れた見方を取る様に教えてはいますが、どうにも成員の無欲(実際は抑圧による)や、貢献心に付け込んで、横から成果を捧げさせている様に見えてしまいました。
後、不動産経営も全くの労働では無いと言うには、ちょっと語弊があるので「労せずして得ている」と言う考え方をするのは、どうにも視野が狭いのでは無いかと思います。
不動産バブルでの土地転がしで利益を得ている場合なら話は別ですが、そんな一時的なバブルを取り上げて、不動産を所有するのは貪欲だ!何だと刷り込むのはいかがなものかと思います。
そして、「労せずして得ている」と言うならば、大きなお金が動く不動産を寄付として「労せずして得る」のはどうなんだと言いたくなります。
株と債券。
株に関しても、非常にネガティブな記事がありました。結論としては、株には手を出すなと言う様な記事でした。
なのにですよ、株と債券を持っているなら、寄付してもいいんだよ?とか、イラっと来ました。
うん。JW協会はアメリカに本拠地があるんで、日本人よりは株に手を出す人が多いんでしょう。アメリカ人の40%は株式資産があると言う統計があると言う事ですから、中にはJWになる前から株を所有し続けている成員がいてもおかしくありません。
株はギャンブルと変わらないから、やるな的な事を書いていて、ちゃっかりと寄付してねとか、ずるっこい輩だなと思ってしまいます。
株がダメなら株を解約するように話を持っていけばいいじゃないですか。でも、そうじゃない。
株を寄付として譲渡して欲しがるんですよね。
株の値段は上がる可能性があるんですよね。例えばある兄弟が最安値で買っていました。今買おうと思うと、高いです。今は値が上がって大量には買い込みにくい、でもまだまだ値上がり確実ですと言うのが目に見えて分かる株だった場合に、譲渡でもらうと利益率が高いですよね。もしかしたら値下がりしそうな株は受け付けないかもですし。問い合わせくださいとあるので、価値を調べて良さそうだったら引き受けるんでしょうか。
JW協会的には、譲渡でかかる税金があるにしても、そのぐらいはいいんでしょう。いや、宗教法人だから税金はかからないのかな?
まぁ、ちまちま小銭を現金でもらうよりもはるかに利益が多い場合があります。
(どこかでJW協会は多くの株式を所有している話が出ていましたが、まだ、深くは調べて無いです)
遺贈
誰かからの遺贈品を協会に寄付することは、一般的にもあり得る事です。
宝石、金や銀、時計等を寄付してくださいと求める事自体に問題が無いように思えますが、でも、もやっとします。
JWとしての人生を歩んできた人に、そんな値が付くような金銀宝石が所有できますかいな!
しかも熱心な信者の中には、親の形見でも「どうぞ」と差し出しかねない部分があるので、なんだか無情に感じます。
それぞれが独自で何を寄付するかを判断するとは言え、誘導的な話をすることがある事を考えると、あまりこのような寄付の方法を好意的に見る事ができません。
寄付の方法に関することを考えると、どうにも言っている事と、やっている事に食い違いを感じます。
私が現役JWだった頃は、変な理屈をつけて、JW協会の行動を勝手に正当化してしまってました。きっと理由があるのだろう、エホバにしか分からない事かもしれない・・・と。
でもモヤモヤが消えず、JWに対する寄付をする機会が減り、額が減り、そしてJWの集会に行くことが減り、最終的には離れる一因となりました。