魂の目線を持ってみよう〜ヨーガ哲学と占いのよもやま話vol.5
先日、海外に留学中の息子から送られてきた、滝のアクティビティに参加している様子が収められた動画を見て、
船はめっちゃ揺れてるわ、
水飛沫が少しかかるどころではなく、
ドバドバ水がかかって、カッパ来ててもびしょ濡れ状態、なんだけど
参加している人たちの、キャーキャー言いながらも、楽しそうなことと言ったら❗️
アクティビティではなくて、
日常生活の中でこれと同じような、
足元がおぼつかない中不意にびしょ濡れになるような事があったら、
ものすごい不快になったり、
水かけられた事に腹が立ったりするのに、
何でわざわざ、人間ってこういうアクティビティをしにいくんでしょうね😂
それは、多分、
私達の魂が、いろんな体験をしたいと望んでいるから、だと思うんです。
例えば、
かつて、演劇をやっていた時に、キャストを決める際
何の役をやりたいか、アンケートを書いて提出してたのだけど、
そんな時私は、悪役とか、苦しみ嘆いたり、憎悪に感情を思い切り吐露したり、最後には狂気すら表現するような、
かなり捻りの効いた、難しい役をやりたいな、と毎回希望を出していたんです。
何故なら、やり甲斐がありそうだし、何より面白そうだから。
だって、普段自分の真っ黒な思いを、人前でぶちまけたりする事なんてないし、
感情を押し殺したり抑えたりはしても、それを全開放する事なんて、なかなか無いですよね?
そんなの、面白いに決まってる、と私は考えていたワケです。
これも、ひとえに
色々な体験をしてみたい、という欲求の現れだと思うんですね。
演劇、というシナリオが決まっていて、
役、という本来の自分ではない、とわかっているものを演じることで、
怒りってこんな感じなんだ、とか
死ぬほどの悲しみってこんな感じなんだ、
天にも昇る幸せってこんな感じ?
っていう事を体験するって、
本当に面白いんだけど、
それが何故面白いのか?
それは私自身が役というものを
本当の自分ではなく仮の私だ、と冷静に見ている、という視点があるからなのではないかと思う。
これは、演劇で使うだけでは勿体ない視点で、
日常生活の中使うと、とても人生を楽に生きられるんじゃないか、と思うんです。
私達のこの身体や感覚、揺れ動く質を持っている心は、
移り変わりゆくし、普遍のものではない。
この変わりゆくもの、普遍ではないもののことを、
ヨーガ哲学的に言うと、プラクリティといい、
私達の本質ではないのだ、という事をすごく教えられます。
このプラクリティがあるから、私達は
この地球上で、いろんな事を体験していろんな感覚や感情を味わうことができるんですね。
でも、私達は、
プラクリティである私たちの身体や感覚、心などの変わりゆくものを、
うっかり自分自身と思い込んでしまうところから、苦しみが生まれてしまうんです。
でも、移ろい変わりゆくこの身体や感覚、心は、私の本質、魂ではないんです。
じゃあ、私の本質、魂って何なのでしょう?
少し想像してみてください。
いろんな経験をしてみて、そこからどんな反応を味わっているのかを
奥の方で冷静に見て、
今私は、悲しみを感じているんだな、
今私は、喜びを感じているんだな、と
自分のことを少し客観的に見ている自分が心の奥にいますよね?
それが、私達の本質、すなわち魂です。
この私達の本質、魂は、完全な存在で普遍のものなので、
足りない、とか
欠けている、とか
何かを失って悲しい、とか
希望を失って絶望するとか
ネガティブな経験をする事がありません。
なので、この地球というある意味制限のかかった世界にやってきて、
楽しい、嬉しいという私達にとっては良い体験と感じるものも、
悲しい、腹が立つ、落ち込む、という私達があまり良いとは思わないような体験も、
私達の本質、魂にとっては、
良い、悪いは関係なく、
全てが、「面白い体験だ!」と感じているんですね。
なので、冒頭の方に書いたように、
私達の魂は、いろんな体験をしたいと望んでいる、のです。
私達は日常生活の中で、
様々な体験をしますが、
めっちゃ嬉しい体験も、おそろしくしんどくて辛い体験も、
それらの経験全てを分け隔てなく、
なるほど、こんな感じなのかー!
面白いなぁ!
と見ているのが、私たちの本質、魂なんですね。
まるで、役を演じながら
面白ーい!
と感じているように。
似てると思いません?
何の変化もない役を演じても
面白くないし、やり甲斐ってないですよね。
それと同じで、
普段の生活の中で、こんな事なかなか経験できないなぁ、と思うような経験をしているときほど、
魂は、やり甲斐もあると感じているし、めちゃくちゃ面白いと思っているのです。
演劇なんてやったことないし、
どんな役やったら面白いかなんて、
想像も出来ないわ、と思う方は、
遊園地とか、テーマパークに行った時のことを思い出してみてください。
遊園地などで、ジェットコースターに乗ったりして、
あー怖かったー💦
と言ってる自分の中に、
怖かった事を楽しんでいる自分
はいませんか?
遊園地に行くからには、
出来るだけいろんな経験を遊園地で体験したいと、一つでも沢山のアトラクションに乗ろうとしますよね?
その経験とは、ジェットコースター乗った時みたいに
怖い経験かもしれないし、
ぐるぐる目が回るような体験かもしれないし
パレードを観て、素敵💓と心がワクワクする体験かもしれない。
それらのあらゆる体験を
私達の奥の奥の方に、その全てを楽しんでいる自分が、
きっといるはずです。
人生を、演劇をやったり、遊園地に行っている時のような目線を持って見てみると、
自分の人生に色々起こる出来事にふりまわされてしまう、のではなく、
私の奥の方にいる私の魂は、この体験ですら楽しんでいるかな?という目線で見てみる。
そうすると、
何なら実況中継しているみたいに、少し客観的に自分を見る事が出来たりして、
世界の見方が少し変わりそうだと思いませんか?
私達の本質、魂は、
この制限のある地球で、色々な体験を味わいたいためにこの身体を選んで生まれてきているのだから、
だったら、いろんな体験をして、いろんな感情を味わって、
へー、こんな感じかぁ!
って沢山経験しないと勿体無いですよね。
とはいえ、あまりに辛く、しんどい時、
どんな物事でも楽しんでいる存在の目線を持つことすら難しい時も、
あると思うんです。
そういう時、
タロット占いで展開されたカードを通して、自分に起こっている事を見たり、
ホロスコープに出ている星の動きを通じて、今起こっている事を観察してみると
自分の事を表しているんだけれど、
へー、そういう事が起こっているんだ!
と少し客観的に受け止める事が出来ます。
こんな事ができるのは、
占いだからこそ!だと
私は思います。
だからもし、
客観的に自分を見ることもできないくらい
悩む事があったら、
占いをうまく使って欲しいと思うのです。
表題の写真は、
今日頂いた、
この3年間の
自分にとって冒険のような経験の中で出会った、
素敵な生徒さん達のうちの一人から頂いたハーブティーです🥰
いろんな事を経験してみなければ、
味わえないことって沢山あるなぁ、と
改めて思います。
Noriko_dipa