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『このライトノベルがすごい! 2025』に向けた個人のプレイバック(前編)

※注意※

  • ここで紹介した本を投票駆け込みの参考にしてもかまいません。ですが、念のため必ず読んでから投票するようにしてください。

  • タイトル横の()内の数字は投票対象作品の内私が読んだ巻数を示しています。単巻作品でも便宜上記入してます。

  • 並びはレーベル→シリーズ名でそれぞれ五十音順となっています。また、ここでは公式のリストには乗っていない新文芸レーベルの書籍についても載せています。予めお気をつけください。

  • 時々貼り付けているリンクは私が今まで書いてきたシリーズ紹介となります。大体1記事2000字ほどです。要するに布教。

  • 一言コメントは投票対象巻を中心に、リンク先の紹介は序盤の巻を中心にネタバレを控えつつ書いています。若干ネタバレしてたらすみません!



はじめに (飛ばしていただいて構いません)

 今年もこの季節がやって参りました! そう、『このライトノベルがすごい!』の投票です! 毎年細かなシステムがアップデートされていますが、それぞれが「面白い」「すごい」と感じたライトノベルについて盛り上がれる場である事には変わりはありません。今年はまさかの協力者周りのシステムから変化があるとは思いませんでしたね~。去年のままだと思ってました。なんか私、リアルでもこういう過渡期に出くわして衝撃受ける事ホント多いな。

 暗めな話はここまでにしましょうごめんなさい。という訳で、今年も読んだ新作について色々語っていきます! 今年は去年の何倍も読みましたからね。その分個性豊かな新作もいっぱいあるわけで。本紹介だけでは枠が足りなかったり(最近中々書けてなくて申し訳ない)一番好きな部分がストーリーの核心にあたる、要は避けられないネタバレだったりすることもあるのでね。

 という訳で今年もいってみましょう! ……とその前に、今回は紹介するシリーズが多いので2つに分割してます。後編はコチラです。レーベルで言うとダッシュエックス文庫~になります。

 一応去年のも。

アーススター・ルナ

 アーススターの会社自体は結構前から知ってたんだけどこのレーベルは下記の作品を教えていただいた時に初めて知りました。大判系はまだまだ勉強不足だなぁと実感させられる日々です。

千夜千食物語 (2,3)

 話の土台がかっちりと組み上がり、でも時々大きな出来事があってドキドキもする。1冊の中でもボリュームたっぷりで満足度が高いシリーズ。出てくる料理も美味しそうだしキャラの味付けも濃い。私のお気に入りは陛下です。特に2巻後半以降。

HJ文庫

 2024年1月刊行分からレビュアープログラムに参加しておりました。レビュー記事を全て貼るとこの記事が長くなってしまうので、まとめたリンクを代わりに添付させていただきます。気になる方はこちらから。リンク先は刊行降順となっています、ご注意ください。

クラスで一番かわいいギャルを餌付けしている話 (1)

 家族であり恋人でありオタク仲間でもある、そんな2人の日常。これだけ書くと属性過多っぽいけど良いバランスで成り立ってる。調理パートだけでもお腹空いてきそう。

孤高の王と陽だまりの花嫁が最幸の夫婦になるまで (1)

 婚姻から始まる恋愛話、その馴れ初め。改めてタイトル見てると2人の肩書がまさしくその通りでセンス抜群だなぁ~と思った。特に"陽だまりの花嫁"は本編の彼女そのものだよ。

青春マッチングアプリ (1)

 恋人ではなく青春をする相手をマッチングするアプリ、その発想は無かった。角度を変えるというよりほんの少し横にズレる感覚の発想。アプリを通じてぎこちなくも青春していく姿、いいよね。

ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった (1,2)

 主人公の実力も発想も規格外すぎて予想ができない。主人公視点の話も多いのに配信時は視聴者達と同じ目線で盛り上がれてしまう。1巻の時はヤバいなという印象だったけど2巻目でそのヤバさに根拠が出てきて笑った。

TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話 (1)

 主人公はタイトルの通りで自由過ぎるけど他のライバーさんも配信スタイル性格問わず負けず劣らずな個性派揃い。というか所属事務所の名称の時点で……。ぶっ飛んでるけど努力が垣間見えるところもポイント。

灰色の叛逆者は黒猫と踊る (1)

 愉快でトリッキーなバトルスタイルと可愛い女の子達、いいよね。主人公とヒロインの設定もそう来るか~と当時驚いてた。気になる所も多いので続きが出たら読む予定。

バグスキル【開錠】で最強最速ダンジョン攻略 (1)

 王道ダンジョンシステムだけどガチ神話! スケール大小の目標を持つ主人公の姿も印象深いし、何よりダンジョンが神が人間の試練のために創ったていう設定がそこかしこに生きてる。

まきなさん、遊びましょう (1)

 ホラー気になるけど足踏みしてる人に薦めたい。ホラーテイストもありつつミステリあり、青春あり。特にミステリ部分は雰囲気に合ったテイストなのがまた良い。最後の方は別の意味で衝撃モノだった。

無敵な聖女騎士の気ままに辺境開拓 (1)

 聖女×騎士+ファンタジー×農業、改めて考えてみると唯一無二の組み合わせ過ぎる。現代と通じるところがありながらそれに囚われ過ぎない農業スタイルは必見。また、ほっこりとする田舎にも心が温まる。

無防備かわいいパジャマ姿の美少女と部屋で二人きり (1,2)

 勉学に励み過ぎる高校生は堕落生活に馴染めるのか⁈ 日常でもよくあるダラダラのはずなのに描写が新鮮。あとタイトルを冠するだけあってパジャマに注入される熱量は段違い。

「門番やってろ」と言われ15年、突っ立ってる間に俺の魔力が9999(最強)に育ってました (1)

 とにかく主人公の妄想力には二重の意味で圧倒される。でも今までの経歴から苦手な所があって、そこを乗り越えていく描写にも目が離せない。お話って良いものだねってなる。

やがて黒幕へと至る最適解 (1)

 これぞ忠誠心MAX従者の本気! どのくらいかというと、計画を建てた上で10年以上前に遡って真の黒幕になります、主のために。時々でてくる描写でもそのガチっぷりは健在。

勇者殺しの花嫁 (1,2)

 勇者暗殺のために送られてたのは異端審問官。かつては魔王もいたファンタジー世界だけど人間達によるドロドロしたダーク成分がメイン。その中でも楽しめたりスッキリする部分もある。

リピート・ヴァイス (1)

 主人公も敵も強すぎる。でもこの世界は原作ありゲームで更に本編開始前。何だったらこの作品の主人公は原作基準だとメインキャラですらない。どうなってんだ。あと主人公の芯が貴族なのも良いよね。

MF文庫J

 今年の新人賞はジャンルが豊富だし2巻目のクオリティーが天元突破。3巻待ってます。まだ読んでない作品もあるからそっちもいつかは! もちろんそれ以外の新作もシリーズ続刊も目が外せません!

青を欺く (1,2)

 少人数での映画撮影と主人公のパーソナリティがこれでもかという程に噛み合ってる。そして何よりも青春あおい。テーマは嘘だけど、シリアスは当然としてストーリー全体がアツい青春ものというギャップ。

忍ばないとヤバい! (1)

 最初に見た見開きカラーイラストのシーンの成り行きは完全に予想できなかった。テンポのいいギャグだけど1番好きな部分が話の核心にどっぷり触れてしまうから是非その目で味わってほしい。

死亡遊戯で飯を食う。 (5,6)

 ここで書くのもアレかもしれませんが、アニメ化おめでとうございます! この1年で出た巻はゲームよりも幽鬼に焦点を当て、100連勝への新たな決意を見せられた。それにしても毎度ギミックのレベルが上がってるの凄い。

『ショットガン・ナウル』・『チーズ』 (「グッバイ宣言」シリーズ5・6)

 同じシリーズなので2冊まとめて。今年刊行分はレナちゃんの未来と過去にまつわる話。彼女は周囲を笑顔にする中心的存在だけれども、悩んだり苦しんだりする1人の人間なんだという前提も思い知らされた。

※本紹介記事は『ショットガン・ナウル』1冊のものとなります。

ソフィア、君は死んでいないのか? (1)

 幼馴染の婚約者と学園×新婚生活! ただしヒロインの境遇と周囲の環境が滅茶苦茶に不穏! 気になる事だらけで不安になってくるけどお互いがそれぞれを大事に思ってることはとても良く伝わってくる。

「多元宇宙的青春の破れ」シリーズ (1,2)

 パラレルワールド系SF、但しめっちゃカオス。ワチャワチャしてたら疑問が回収されて行って段々と真相が明かされていくのがミソ。世界のまとまり方好き。1冊読む度面白い映画1本見た気分になる。

探偵に推理をさせないでください。最悪の場合、世界が滅びる可能性がございますので。 (1,2)

 ごちゃまぜ異能×ミステリ。ミステリはふざけているように見えて本格的だし、異能系の設定もフレーバーに留まらない濃さを出してる。バラバラの世界観してるメインキャラ達の一体感が凄い。

大っっっっっっっっっっ嫌いなアイツとテレパシーでつながったら!? (1)

 タイトルだけ見て日常ラブコメかな? って思ったけど全然違った。寧ろサスペンス風味の特殊異能コンビストーリ、これは刺さる。でも敵が天才すぎて喋ってるだけでヤバさが伝わってくるのも印象深い。

マスカレード・コンフィデンス (1,2)

 個人的には2巻のクオリティーが圧巻でした。主人公とヒロインの関係性は勿論、近接戦周りの設定がぶっ飛んでるけどめっちゃ理に適っていて説明の度に心の中で爆笑している。

ヤクモとキリヱ (1)

 日本に各国の怪異が大集合! だけど現地で対応する人間の個性も負けてない! 主人公は物理! おどろおどろしさもありつついざという時はスッキリする。あとたまに出る主人公の無職価値観がツボ。

オーバーラップ文庫

 久しぶりのレーベルでした。前ここのレーベルの作品読んだことあるんだけどあれ何年前だったっけ? メジャーなイメージあったけどマジで久々。オススメあったら教えてください。

魔法警察ファンシー☆マリリン (1)

 1つ1つの章が短めなのもあって、1冊の中でも色々なタイプの事件を扱ってるのが特徴的。ギャグ要素もあるからテンポ感も良好。あと読んでるとパンケーキが食べたくなってくる。

ガガガ文庫

 新シリーズは勿論、既存シリーズも興味がある作品が多くて、現行シリーズも過去作品ももっと開拓していきたいな~と思っている所存。癖強いし面白い。

悪ノ黙示録 (1)

 ミクロでもマクロでも設定がしっかり考えられているな~というのが伝わってくる1冊。主人公の方針は他からすると特質だけどブレが無いし重みもある。正義と悪について考えさせられる。

獄門撫子此処ニ在リ (2)

 メインとなる単語を並べるととてもカオスなんだけど読み進めていくと繋がってくる。2巻は序盤の掴みで歪さを見せつけるのと、チョイ役でも個性豊かなところが見どころだと勝手に思ってる。

白き帝国 (1,2)

 気になってる人はネタバレを喰らう前に読んで下さい(迫真)。フィクションだけど歴史ってこういうものだなっていう明るさと暗さを併せ持った作品。敵も味方も魅力的でどう転がるかは予測不能。

スクール=パラベラム (1)

 独自のルールの下展開される学園もの。一見普通の世界観っぽいけどアクション成分は高め。個人的にはヒロインのコンセプトがちょっと特殊な感じがしていて面白いなと感じている。

帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中 (1,2)

 戦場の士気高揚のため設置された図書館に司書が赴任する! 賑やかな雰囲気と戦場のギャップに息が詰まりながらも切り札となる本に対しての接し方、そして本全てに対する情熱が湧き上がるシリーズ。続編マジ感謝です。

ノベルライト (1)

 ガガガで意気投合かと思いきやまさかのガガガ違い⁈ そこから始まる青春劇はたとえ趣味が違っていても友達になれるという当たり前のことを思い知らされた。

変人のサラダボウル (6,7)

 ついに岐阜から飛び出した⁈ というか近いうちに全国規模になりそうな気もしなくはない。予想ができないからこその楽しさ。時が流れ成長した姿も見れる。思えば遠くまで来たものだ……(by 最近一気読みした勢)。

角川ビーンズ文庫

 ビーンズ文庫は今年気になる企画やってた関係でいつもより買ってたかな? 折角フェアのやつ全部買ったしいつか全部読みたい。あと続きetcもお願いしたいからもっといろんな人に知られて欲しい。

富嶽百景グラフィアトル (1)

 この作品に関しては色々特殊すぎる思い出補正+内容が全体的にブッ刺さったせいで正常なテンションで語れないのが自分でも惜しい。男性率高めの少年漫画系バトル好きな方は是非……。

文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日 (8)

 元は映画特典の小説で、その当時から「ヤバい」という噂は耳にしてたのだけど精神削られるよホントに。落差ってもんじゃない。でも個人的に大好きだったあのモノローグがまた読めてめちゃんこ嬉しかったです。

ルール・ブルー (1)

 主人公バディの設定を聞いてどうなる事やらと思ったのも今となっては懐かしい。同僚の方も印象に残るキャラが多かった。異形サイドも想像以上にしっかりとフォーカスが当たっていた。

集英社オレンジ文庫

 やって参りましたライト文芸タイム。まずはオレンジ文庫から。どうしても気になるやつがあったのでね。あとこのレーベルの背表紙は文庫本界のトップに君臨するお洒落さだと勝手に思ってる。

大江戸恋情本繁昌記 (1)

 とにかく江戸時代の描写が特濃! 主題となる本作りは勿論の事、生活に関する小ネタもたっぷりで大満足。1冊でもまとまりは良いんだけど気になる部分も多いから続き出て下さいお願いします!

新潮文庫nex

 ライト文芸レーベルといえばこちらも。時々読んでたイメージだけど最近はそうでもなかったみたい? 今開催中の周年のキャンペーンの方も気になってたりする。

魔女推理 (2)

 今回は2つの事件についてのお話。トリックと真相が明らかになった時に背中がゾクゾクとした感触は未だに忘れられない。中々味わえない未知の読後感だったなぁ。

GA文庫

 去年初めましてのレーベル! 今年は更に数が増えました。このレーベルも作品ジャンルが個性派ぞろいだから新刊チェックが楽しみ。趣味チョイスだけど結構幅広いと勝手に思ってる。

異端な彼らの機密教室 (1,2)

 現代準拠だとザ・社会の裏側ってな感じの学園ものなんだけど、登場人物の育ってきた環境を踏まえながら青春の感情に乗せているのが特徴。こういう系の学校でしか得られない栄養たっぷり。

嘘つきリップは恋で崩れる (1,2)

 恋愛の火力がヤバいし家族関連の部分でもクリティカルヒット。恋愛って家族を作る前段階だったよねってことに気づかされた。特に2巻目では輝しいキャンパスライフとその先を見据えてる大学生活の二面性にも注目。

シャンティ (1)

 超ダークな裏社会もの。完全に事前情報ゼロで読んでたら今以上のインパクトあったかもしれない。全体を通した薄暗い雰囲気からの終盤のモノローグで悲鳴が出そうになった。

不死探偵・冷堂紅葉 (2)

 終盤のあれがヤベー! 今でも時々見る感想でも似た意見でクスッと来てしまう。あるキャラの本格登場から事件発生のインパクトに序章の構成、そして明かされる世界観と見どころが多すぎる2巻目だった。

GCノベルズ

 このレーベルも今年がはじめましてになるのかな? 確かその作品も前におすすめいただいたものだったりします。これを機にどんどん開拓していきたい所存。

死霊魔術の容疑者 (1)

 未だに序盤の幼少期パートに心が囚われてる。ここでの生活描写とそこから育まれる主人公の価値観が良き。新ためてストーリーを振り返るとこれ本当に1冊分なの⁈ と驚いてしまう。

GCN文庫

 こっちも初めましてだけど紹介+自力で開拓、しかもどちらも複数巻ありということで思った以上に読んでるイメージ。そろそろ読書メーターの本棚にもこのレーベル単体のを作ろうかな?

ゴエティア・ショック (1,2)

 とても……えっちです。じっくりと書かれる描写とロマンのてんこ盛りっぷりが凄い。退廃的な世界観だからこそ輝く主人公の姿勢がとにかくカッコよすぎる。あとあっぱ下巻の帯のキャッチコピーはズルいよ。

モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件 (1~3)

 いったいここからどんな話になるのかと思ってたら周囲の人間がもれなくぶっ飛んでいた。これは笑うしかない。主人公に胃薬と美味しそうな料理を差し入れたいけど私にできるだろうか?

Jノベルライト文庫

 こっちも気になる作品があって買った。けどかなり前に買ったことのあるシリーズの続きがこのレーベルで出てるらしい。そっちも揃えたいから今後お世話になるかもしれないという少々特殊な立ちポジだったりする。

転生、沖田総司 (1)

 序盤の転生前あたりの所がとても辛く感じた思い出。優しいモノローグがずっと胸に染みる。あと最後の方に出てきたあの人の存在感が滅茶苦茶濃くて笑った。



 前編は以上です。後編(ダッシュエックス文庫~)は別記事になります。

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