ひとつ屋根の下の他人
〜TOKYO〜
東京に憧れは無かった
なのに・・・
私の中で蠢く得体の知れないモノに突き動かされて
人生の半分を過ごした生活圏を離れ
東京の片隅にやって来た
東日本大震災の翌年 もう12年前のこと
安く棲めた事故物件
昼夜逆転した生活
慣れないイントネーション
それでもなぜかワクワクしている私がいた
イノチさえあれば今日を生きられる
何も持っていないから
守る義務と失う不安も感じずにいられた
知らない場所を知ることが
宝探しごっこのように思えて
1人でも多くの人と出会って
その人のイイとこ盗りをすれば
ミッションクリア!
そんな遊びを楽しんでいたら
笑い合える人達と繋がっていた
今なら云えるよ
「私は今を生きるために此処にやって来た」って
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