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人は変われるのか

~ 根暗高校生がイメチェンして大学生 ~
(天使のような雲に思いを込めて)

私が小学生の頃は、どこにでもいる落ち着きのない子どもで、頭髪はスポーツ刈り。ふざける事が大好きなタイプでした。
小学生も高学年になると、人気がある子は面白いより運動能力の高い子だったと思います。段々と仲良く過ごす仲間ができてくるのですが、残念ながら、そのグループに女子はゼロでした。その上女の子と話したくても話せないタイプで、否定されたり避けられたりする事を特に怯えていたので、なかなか話しかけることができませんでした。また、好きな女子には意地悪をしてしまう天邪鬼という厄介な性格の持ち主でもありました。

その性格は、中学、高校となっても変わらず、むしろ悪化していきます。自分から話ができないのであれば、自分が格好良くなればいい。イケメンになれば女子の方から声をかけてくれるだろう、と考えた私は益々残念な行動へ…

中学生の頃はテレビの音楽番組が最盛期で、今でも現役で活躍するアイドルの若かりし姿を毎日画面越しに見ていました。そんな中、チェッカーズをとても格好よく感じた私は、藤井フミヤさんをまねて前髪を伸ばしました。毎朝、伸びた前髪に水を付けドライヤーで落ち着かせていましたが、モテの成果は見られませんでした。
そこで、高校生になるとその前髪で片目を隠してみました。流しの弾き語りのようで格好良いと思いましたが、毛量が多く暴れてしまい困っていました。その前髪を落ち着かせるための工夫として、ポマードを使いました。大人の香りとツヤもあり、モテ度がさらにアップすると確信した私は、そのぽまーどをベッタリと撫で付け、そのまま全体の髪型を七三分けていました。前髪で顔の1/4ぐらいがおおわれて、狙いどおり片目を隠していました。

勿論、高校生ですから制服のおしゃれも欠かしていません。そんな私の制服ズボンのベルトは、幅15mm位の婦人用白の細いものを巻いていました。う~ん、マジイケてる♪

「イケてる」と自分を信じ疑う気持ちは微塵もありませんでしたが、端から見れば制服を着たリアルなゲゲゲの鬼太郎です。そんな私の事をいさめてくれるのは母親だけでしたが、当時の私は聞く耳を持ち合わせていませんでした…
やはり、人生の先輩の言葉はしっかりと受け入れる姿勢も大事だと、今は思います。

高校の下駄箱の中に、ラブレターはいつ頃入れられるのか、いつ急に校舎裏の弓道場に呼び出されて告白されるのか…
毎日期待をして過ごしていましたが、当然、期待するような桃色な出来事は一切ありませんでした。そのまま大学の進路が決まり、高校生活は終わりに向かっていこうとしていますが、何が足りないのかがわかりません。

高校生活が終わる前の3年生の頃に、バンドギターに挑戦してモテを掴もうともしました。イカ天という音楽番組の影響です。まずは家のクラシックギターで練習をはじめましたが、Fのコードがどうしても押さえられずすぐに断念しました。そもそもメンバーもいなかった事は、言うまでもありません。

このこのままではいけない、自分を変えなくちゃと、ようやく気づいた私は、高校卒業後の春休み、スキー場で住込みアルバイトをしました。そこには大学生男女が沢山いて、和気あいあいでした。仕事を通して、異性への緊張も大分なくなりました。また同時に髪型やファッションも落ち着き、春からの大学入学に向けイメチェンできました。
その後、大学生になって初彼女ができ、そのお相手がファーストキスの彼女となります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。皆さんの青春時代はどんなストーリーでしょうか。人の数だけドラマあり、ですね。

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