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『寄り酔い』を聴いて、モテる男について考えてみた

『あざとくて何が悪いの?』というバラエティ番組をなんとなしに観てたとき、”歌詞があざとい!”ということでこの曲が取り上げられていた。

あくまでゲストと田中みな実の想像なのだが、
その曲の歌詞の中に、以下のような部分がある。


火照ってふらついて肩触れ合う夜に 足りないものを一つ教えてあげる 君が見上げた空に見えるもの


番組の中では、その歌詞への解釈として
夜の空に欠けているもの=月が欠けている≒誰かを愛する気持ちが欠けている
という意味なのでは?だとしたらこれはあざとい!と盛り上がっていた。

その内容を踏まえてこの曲全体の歌詞を簡潔にまとめると、

一夜限りの関係が珍しくないような男の子(「君」)と、その男の子に惹かれている女の子(「私」)がいる。
その女の子は、彼には『誰かを愛する気持ち』が欠けているのを知っていながら彼と関係を持つことを望んでいる。そして彼のそんな性格を知っているが故に、「私だけを見てほしい」という本音を言えずにいる。

という感じになる。

それを観ながら思った。

…あったねそんな感じ!!!あったあった!学生の頃とかそんなんあったじゃん!なにそれめっちゃ懐かしい!!

なんとなく甘酸っぱい気持ちになったので、Youtubeでその曲を鬼のようにリピート再生した。

そんな情緒不安定な私が当時のことを色々と思い出しながら考えたことを、つらつら書いていこうと思います。




月が欠けている男はモテる?


モテる男の特徴

どうだろう。あなたの周りには、モテるであろうことが手に取るように分かる子がいなかっただろうか。

そういう子はきっと、
優しそうだから、という理由でとりあえず誉め言葉として使われる
「彼女いるでしょ?」
ではなく、

普通にモテそうだし色んな子に言い寄られて選択肢が沢山ありそうだから、という意味での
「彼女いるでしょ?」
を普通の人の二生分くらい聞かれているはずだ。

または、もうモテ過ぎて彼女を作るなんて行為に辟易してるんじゃない?という意味で使われる最高級の誉め言葉、
「彼女いらなさそう」
を言われた経験が三回以上あったりする。

(※決してソロ趣味を極めてそうな人に向けられる「彼女いらなさそう」ではないので、これを言われたことがあるからといって俺モテてる!という思考回路になるのは大変危険です。)



彼らは距離感に関して、女性に「それって気があるの?それとも単に女性慣れしてるだけ?え、どっち?」と思わせる才能がある。
彼らはいとも簡単にこちらが焦ってしまうような距離感を作る。しかもふとした瞬間に、ほんの一瞬だけ。

近すぎず、遠すぎず、その塩梅が非常に上手だ。

普通の男の子がそれをやると、「うわ何いきなり、近い無理」となってしまう。下心が明け透けになってしまっている場合がほとんどだ。
そういうことを平気でする子は、女性側が何をされても不快に思わないと勘違いしている節がある。
そういう子に一言、女の方が男より選り好みすることを強目の言葉で以て教えてあげたい。


モテる子、距離感上手boy達は、こちらにぐっと来る重さも無くて、上手な距離感を保ったまま女性側の心を散々に波立たせていく。

そういった子は私の周りにもいた。
彼らは「彼女欲しいー!」なんて言葉、天地がひっくり返っても言わなさそうだった。


私の個人的な偏見だが、彼らは決まって
ミステリアスな部分というか、どこかちょっと読み切れないところがあったように感じる。


ヒントは「複雑性」かもしれない


そういう子はきっと
自分の芯に近いところで、他人を簡単には信用しない、寄せ付けない部分があるんだと思う。

それがきっと ふとした時に滲み出る寂しさだったり、
相手を失うことに対する余裕に繋がったりするんだろうな、とも思う。

きっと、そこが彼らの魅力に繋がるんだろう。

その魅力は言い換えれば、「男=単純」という公式をどこかウソのように感じさせる、ということかもしれない。


逆に
相手を失わないよう、注意を引き付けられるようにあれこれと思案してバタバタするような子は、女性に「男=単純」という現実を強烈に思い出させる。

そうなってしまうと、女性にとってその子の印象は
「必死すぎて重く感じる」や、「思ってたより薄っぺらい人」というものに変わり、
別れた後に「あの子のどこが良かったんだ」というもので終わってしまう。


喧嘩が絶えなくなり、
「あんたの言いそうなことだとか、考えそうなことなんてお見通しだ」
という状態になることがあるが、恐らくそこはロマンチックから一番遠い場所だったりするのかもしれない。




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