ジャンコイの軍事利用について衛星画像を使って見る①
初めてのnote投稿はクリミア北部にあるジャンコイという街について衛星画像(Google EarthとPlanet)を使って、ロシア軍がこの街をどのように利用しているのかを見ていきます。
軍事は素人です。
ジャンコイについて
ジャンコイはクリミアの北部にある街で、第39ヘリコプター連隊の拠点であるジャンコイ空軍基地があります。
また、E105とE97の二つの高速道路と四方向に伸びる鉄道が通っており南部戦線を支える重要な拠点となっています。
そのため、ロシア軍はこの街と周辺集落を利用しており工業地帯や集落の空き地などに集まっていることが衛星画像や現地のパルチザンによって確認されています。
ロシア軍によって利用が確認されている場所
下の地図に付いている緑ピンは、ロシア軍によって使用されたことがGoogleEarthもしくは現地パルチザンによって確認された場所を示しています。
一方、青ピンはPlanetの衛星画像から確認できたロシア軍が使用している可能性がある場所をさしています。
主な利用地域を見る
ここでは、ジャンコイの南側ノヴォステプノエの集積場とジャンコイ空軍基地についてGoogleEarthと、最新の状況が見れるPlanetの二つを使って見ていきます。
ジャンコイ空軍基地
ジャンコイ空軍基地は第39ヘリコプター連隊が拠点としている基地で南部戦線のヘルソン方面から約150km、トクマク方面から約220km離れた場所にあります。
基地内には滑走路と駐機場(赤)、車両の集積場所(緑)、レーダー(黄)、
燃料タンク(青)、防空システム(水色)があることがGoogleEarthにある昨年7月の画像からわかります。
ジャンコイ空軍基地は11月にヘルソンが奪還されるまでは、第39ヘリコプター連隊以外のヘリコプターも利用していました。
その多くは滑走路と駐機場の間にある空き地を利用しており7月3日撮影の衛星画像からは26機のヘリコプターが止まっていることがわかりました。
ジャンコイの防空システムが配置されている場所を見てみると白い四角の物体が置かれているのを発見しました。
詳しく見てみると筒状の物が四つ固められており、長さがS-300,S-400のミサイルとほぼ同じ長さという事から同系統のミサイルである可能性があります。
このミサイルはPlanetからも確認ができ、2022年8月までは防空システムが配置されている場所にありましたが同年9月からそばの空き地に置かれ始め、現在も同じ場所にあります。
この数は現在も増減を続けており頻繁に利用されていることがわかりました。
終わり
今回は一旦ここまでにしていただきます。
次回はジャンコイ南側ノヴォステプノエの集積所とPlanetで見つけた集積所について書きます。
お読みいただきありがとうございました。
②はこちら↓