[続・円卓会議】GPT vs Claude vs GeminiのAPIで作る最強のアイデア創出アプリ(by python)
3強AIによる円卓会議アプリ:GPT-4、Claude、Geminiが議論する!
前回はGPT-4oを使った円卓会議アプリを紹介しましたが、今回はさらに進化したモデル、GPT-4o、Claude3-opus、Gemini-1.5-Proの3強AIを導入したアプリを紹介します。
3強AIを円卓会議に集結!
このアプリは、3つのAIそれぞれが異なる個性と能力を持ちながら、一つのテーマについて議論を繰り広げる、まさに「AIによる円卓会議」を実現しています。
今回はClaude3、Geminiという比較的新しいAIモデルを採用したため、開発には苦労しました。ネット上での情報が少なく、完成まで1週間もかかってしまいました。特に、python歴半年の私にとっては、難易度が高い挑戦でした。
アプリの核心:AIたちが議論するコード
アプリの核心となるコードは、各LLMのユーザーガイドに掲載している基本的なコードを使っています。以下に、GPT-4、Claude、Geminiのコードをそれぞれ抜粋します。ユーザーインプットに前の人の回答を入れて、assitantに会話履歴を入力しています。
まずはGPT-4です。
response2 = client.chat.completions.create(
model='gpt-4o',
messages=[{"role": "system", "content": GPT4},
{"role": "assistant", "content": ''.join(
messages_res).strip()},
{'role': 'user', 'content': collected_result}],
stream=True)
for chunk in response2:
content = chunk.choices[0].delta.content
if content:
collected_message2.append(content)
yield f"data: {content.strip()}\n\n"
次は、Claudeです。
with client2.messages.stream(
model="claude-3-opus-20240229",
system=CLAUDE,
max_tokens=4000,
messages=[{"role": "user", "content": collected_result2.strip()},
{"role": "assistant", "content": ''.join(messages_res).strip()}],
) as stream:
for text in stream.text_stream:
if text:
collected_message3.append(text)
yield f"data: {text.strip()}\n\n"
最後は、Geminiです。
model = genai.GenerativeModel(
model_name='gemini-1.5-pro',
system_instruction=GEMINI.strip()
)
chat = model.start_chat(history=history)
response = chat.send_message(
collected_result3.strip(), stream=True)
for chunk in response:
collected_message4.append(chunk.text)
yield f"data: {chunk.text.strip()}\n\n"
アプリの動作は非常にシンプルです。
お題を入力します。
GPTがテーマを解釈し、議論を始めるためのテーマを設定します。
Claudeがテーマに対して回答します。
GeminiはClaudeの意見に賛否を表明し、自身の回答を述べます。
GPTがさらに回答を付け加え、議論を深めます。
これを指定回数繰り返します。
アプリ操作画面:テーマと議論回数を入力して開始!
アプリの操作画面は非常にシンプルです。テーマと議論回数を設定して「開始」ボタンを押すだけで、3強AIによる熱心な議論が始まります。
今回は、清涼飲料水のキャッチフレーズをテーマに議論させてみました。ポカリスエットをイメージしたもので、本家のフレーズは「自分は、きっと想像以上だ。」です。
3強AIの個性:それぞれの持ち味を比較!
AIそれぞれの個性は、議論の内容から見て取れます。
GPT: 安定感があり、真面目で率直な回答が特徴です。回答速度も速いです。
Claude: 時々改行マークが入ってしまうことがあります。また、概念的な話が多く、キャッチフレーズを直接答えないことが多々ありました。回答速度は遅めです。
Gemini: エラーが発生しやすいですが、学生をターゲットとしているのか、絵文字を頻繁に使用する傾向があります。人の感覚に近い回答をすることもあります。回答速度はGPTに次いで速いです。
アプリの感想:アイデア出しに最適!
このアプリを議論回数を3回にして、10回動作した結果、AIの回答から私が選んだキャッチコピーは「いいね!を超えろ。最高の瞬間を作ろう。」でした。
このアプリは、アイデア出しに非常に役立つと感じています。以前はGPT-4oのみを使用していましたが、複数のAIを使うことで、より多様性のあるアイデアを生み出すことが可能になりました。キャッチフレーズだけでなく、俳句の作成など、様々な用途に活用できます。
今回のアプリでは、キャラクター設定は行いませんでした。これは、キャラクター設定によってバイアスがかかってしまうのを避けるためです。各AIは、相手の意見に対して、適度に賛成したり、反対したりしながら、自然な議論を展開しています。
コード限定公開:
以下にコード全文を限定公開します。無料で公開することも考えましたが、有料化を試みたことがなかったので、今回はお試しとして有料とさせていただきます。
素人が作ったコードなので、基本的なものしか使っていませんが、興味のある方はぜひダウンロードして試してみてください。
注意:
Geminiは時々エラーが発生することがあります。その際は、もう一度実行してみてください。
このアプリはmacOS Sonomaで開発されており、Pythonバージョンは3.10.11です。
SafariよりもChromeの方が安定して動作するようです。
以上の投稿は、Geimini-1.5-Flashを作って、原文を校正しています。
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