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360°VR映像の新たな可能性に挑戦してみた

360度撮影できるGoproMaxで実写のVR映像(以下、VR)を作る過程を綴っています。いつもは過去の作品の話をしていますが、今回は最新の話をしようと思います。

ある日、職場のロビーで華やかな衣装を着た若い女性たちを見かけました。東京で活躍中のアイドルで、生放送の番組内で最新曲を披露するそうです。賑やかな雰囲気に引き込まれて2階からリハサールの様子を眺めることに。弾ける笑顔に本格的なダンス!やばい撮らなければ・・・。

本番まで残り10分

プロデューサに許可を得て、事務所の方と交渉するとあっさりOK。カメラは撮影の邪魔にならない壁際に設置。RECボタンを押して、柱の裏に移動したところで、彼女たちのパフォーマンスが始まりました。

夜、収録した映像を確認。正直、『普通だ』でした。収録現場でみた彼女たちのキラキラした感じや、一体感を感じませんでした。このままでは彼女たちに申し訳ない!なんとかしなければ。

過去の経験に答えはあった

アイドルのVRはyoutubeを探せばいっぱいあります。有名どころでいえばAKB。
ライブ感が出ていますよね。


どうすればライブ感がでるのか、過去に行ったことがあるライブ会場を思い出して閃めきました。。
ロビーと会場の違い、、、それはアイドルの表情を映す巨大なモニタだ。

私が考える360°映像の特性の一つにカメラから距離が遠のくにつれ急激に解像度が落ちることがあげられます。つまり遠くにあるものは見えにくいのです。だから人や動物を撮るときはなるべく近づくようにしています。今回は少なくても3mは離れていました。もちろん少し離れる場所からフォーメンションダンスを見る楽しみ方もあります。しかし、出演者の表情が見えない。この差を埋める答えが、上で閃いた巨大モニタでした。

さっそく360°映像に実際に放送した映像を上方に合成。過去にない試みです。漂うライブ感。ただ合成しただけなのに不思議だ。
この組み合わせは、イルカのショーやeスポーツの大会など会場に巨大モニターがあるさまざまな場面で応用できそうです。

VRが持つポテンシャルは高い!

noteに最初に投稿した記事にも書きましたが、CGで構成されるメタバースが盛り上がりを見せる中、映像コンテンツとしてのVRは正直下火。(内見やホラー、アダルトなどは除く)。だけど今回のことで、VRの新たな可能性を見つけることができました。これからも自分がいいと思った空間を丸ごと紹介して行きたいと思います。

この夏は、12Kの360°カメラ+360°集音マイクで花火大会撮りたいな。






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