ナミコ

本屋さんが好きです。 リアル書店がどんどん少なくなり、寂しさを感じていましたが、noteのコンテンツは手のひらに拡がる本屋さんのようで、楽しく拝見させてもらうようになりました。 今後は受け取るばかりでなく、好きな本の紹介や雑記などの発信もして行きたいと思います。

ナミコ

本屋さんが好きです。 リアル書店がどんどん少なくなり、寂しさを感じていましたが、noteのコンテンツは手のひらに拡がる本屋さんのようで、楽しく拝見させてもらうようになりました。 今後は受け取るばかりでなく、好きな本の紹介や雑記などの発信もして行きたいと思います。

最近の記事

心のスキマを生活の余白に変えて。

夫はよく、要るもんも要らんもんも持って帰ってくる。 たとえば、 幅が狭くて高さがありすぎる、四角いのにお尻の乗らないクッション。 豊臣秀吉が喜びそうな、金の装飾を施した木製の器。 『開運!なんでも鑑定団』で「残念ですが偽物です」と言われそうな、釉薬を効かせた花瓶。 ひっくり返した事を忘れてしまう30分砂時計。 どこに付けるか分からない重すぎるブラインド。 どっかで貰ったビクター犬(1匹)。 お寺のおりんのようなデカさの鉄製の鉢。 仕切りが多すぎて結局使いづら

    • 【#本好きの30問】にこたえてみました。

      闇夜のカラスさんの楽しいアンケートにこたえてみました。 もしかしたら遅すぎ参加なのかもしれません。 ですが楽しい振り返りが出来ましたのでこのまま記事にさせていただきます。 闇夜のカラスさんに感謝です。 ◆いま現在、読んでいる本 美しい本屋さんの間取り/(株)エクスナレッジ 「建築知識」(建築系専門雑誌)の特集から書籍化された、本屋さん好きにはワクワクする本です。間取りを見るのも楽しく、図書館で借りた後、手元に置いておきたくて購入しました。 ◆次に読む予定の本 私の小さ

      • ひとの時間は、心を豊かにするためにある。『モモ』

        『モモ』 ミヒャエル・エンデ 初版が1976年。言わずと知れたベストセラー。 はじめて読んだのは小学校中学年くらいだったと思う。 表紙のモモの後ろ姿と、文中の大人っぽい言い回しからは、ムーミンに出てくる「おしゃまさん」(トゥーティッキー)を想像した。 それはまあ余談で、わたしだけのイメージかも知れない。 ちなみにモモの銅像も、大人っぽいんですね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「んも〜、時間返せ〜!」 と言いたくなることは、この世にたくさ

        • 私は彼女のファンなので。【個展へのご案内】

          年下の友人が個展を開催した。 友人は、美人のアーティストで、普段は美術教師として生きている。 「美人」と冠につけるのは、もしかしたら彼女にとっては不服かも知れない。 本当に美人だけど、本当にアーティストだから。 「デジタルが苦手」という彼女の作品は、何か、自分の中の、生き物の中の、生命力の怖さと美しさを、美しさに潜むおどろおどろしさを、ギリギリのところまで抉り出し、昇華しようと試みている(ように見える)。 noteで宣伝をしても良いと言われたのでここに一部を紹介します。

          秋の風景

          秋の風景

          いらっしゃい いらっしゃい おいしいものがありますよー 『キャベツくんのにちようび』

          キャベツくんのにちようび 長新太:さく 雑記を書いた際、さんざ引用させてもらった、 キャベツくんシリーズの中でも1番のお気に入りを。 ブタヤマさんに会うたびに「キャベツ、おまえを食べる!」と言われるキャベツくん。 今回は魔法を使う猫に助けられ(?)彼らの見せる幻影に翻弄されていく。 画面いっぱいに繰り広げられる思わぬ景色に、ブタヤマさんはブキャッ!と驚く。 見ているこっちは、ブクフッ、、、と変な笑いが込み上げる。 なんで、そこで、それが、画面いっぱいに。。 ブタヤ

          いらっしゃい いらっしゃい おいしいものがありますよー 『キャベツくんのにちようび』

          【雑記】振り返るには、まだ早いけど

          クリエイターフェスに連れられて 私は「オマケ」が好きだ。 そしてnoteの、余計な広告の無い記事が好きだ。 急に知らん人の歯がウォーホールのキャンベルスープ並みにやたらと出てきたり、可愛いアニメの巨乳女子に気を散らされる事もない。 まあともかく、 そのnoteが、クリエイターフェスの期間中10投稿したら何か当たるかもよ、と手招きをしてくれた。 オマケが当たる!(かも知れない) 以前、けっこうな量の本を自分で断捨離して、勝手に後悔している私は、記憶を繋ぎおくためにこ

          【雑記】振り返るには、まだ早いけど

          おねだり上手とほめ上手。『だるまちゃんとてんぐちゃん』

          『だるまちゃんとてんぐちゃん』 加古里子 さく/え 加古里子さんの大ファンで、好きなお話はたくさんあるのだけど、 今回はあえてだるまちゃんシリーズの第1作を。 小さなだるまちゃんは、おねだり上手である。 てんぐちゃんの持ちものを、「いいなあ」と感じ、さっそく大きなだるまどんにおねだり。 大きなだるまどんは、それはもうたくさん集めて広げて選ばせてくれる。 でも、結局だるまちゃんが本当に欲しいものとはちょっと違う。 ある日、鼻を花と勘違いしただるまどんに、小さいだるまちゃ

          おねだり上手とほめ上手。『だるまちゃんとてんぐちゃん』

          つめたくて、あたたかな気持ちをはこんでくれる。『ゆき』

          『ゆき』 作:シュルヴィッツ 訳:さくまゆみこ 嫁入り道具のように実家から持ち出した本たちのなかに、シュルヴィッツの絵本がある。 大きな声では言えないが、雪が降ると今もワクワクする。 雪国のかたはそれどころではないので、そんな事を思うのが申し訳ないし、通勤やら遅延やらを思うとゾッとするのだが、年に数日降るか降らないかの地域に住んでいる身としては、やはり特別なのである。 著者は、名作『よあけ』のシュルヴィッツ。 心地よいリズムで私たちを詩的な世界へ誘ってくれる。 どん

          つめたくて、あたたかな気持ちをはこんでくれる。『ゆき』

          ことばでは、語り尽くせないものがある。『へいわとせんそう』

          『へいわとせんそう』 文:たにかわしゅんたろう 絵:Noritake 本屋さんで立ち読みをして、久しぶりに思わず最後まで読んでしまい、そのまま購入してしまった。 トルストイの絵本版ではない。 「へいわ」が先に来ている。 単純な対比で、へいわとせんそうを炙り出す。 途中、1ヶ所だけ写真になっているところがある。 へいわな日常が突然失われることを、写真をはさむことで凄まじい恐ろしさを感じさせる。 そのあとは味方と敵の、変わらないいのちを、シンプルな絵と、シンプルな言葉で

          ことばでは、語り尽くせないものがある。『へいわとせんそう』

          あたまをやわらかくして、世界中を旅しよう。『ゴムあたまポンたろう』

          『ゴムあたまポンたろう』 作:長新太 この本は、以前友人の子どもにプレゼントしてもらった。 なぜかあげたのではなくて、。 ロンドンに暮らす友人(日本人)の子ども(ハーフ、当時7歳くらい、日本語ペラペラ)が、何度目かの来日時 「おもしろいから、みっちゃん(彼女は私をこう呼ぶ)にあげたい」 と。なんということでしょう。 正確にはもちろん母親である友人が買ってくれたんだが、選んだのはリリィ(仮名)で、あげるのだと言ってきかなかったらしい。 『キャベツくん』は持っていても、

          あたまをやわらかくして、世界中を旅しよう。『ゴムあたまポンたろう』

          変わり続けることがあっても、重ねた時間はかけがえのない宝物。『あんなにあんなに』

          『あんなにあんなに』 作:ヨシタケシンスケ ヨシタケさんは、『おしっこちょっぴりもれたろう」からの大ファンだ。 この絵本は、最近2人目の赤ちゃんができた親戚の女の子に贈らせていただいた。 赤ちゃんには、別の絵本。 なぜならこの本は、大人向けかなと感じたので。 「こっちの絵本は、さやちゃん(仮名)に」と言って渡した時、大人になって絵本を貰うとは思わなかったのだろう、「え、私?」と素っ頓狂な反応であった。 彼女は赤ちゃんの頃から知っている、付き合い濃いめの親戚だ。 大人に

          変わり続けることがあっても、重ねた時間はかけがえのない宝物。『あんなにあんなに』

          それでも、大きな愛情で見守ってくれている存在がある。『まほうをかけられた舌』 

          『まほうをかけられた舌』 作:安房直子 子どもの頃、大好きで何度もなんども繰り返し読んだ本。 腕の良い料理人だった父を亡くし、評判のレストランを継がなくてはいけなくなった味オンチの少年、洋吉。 なまけものでまずい料理しか出せず、従業員もお客さんも去ってしまった洋吉の前に“あじの小人“が現れ、「お父さんの料理のストックが地下室にあるから、一生懸命勉強して再現できるように」と洋吉の舌に魔法をかける。 その後「味」がわかるようになった洋吉は小人との約束を無視して、他店のコピペ

          それでも、大きな愛情で見守ってくれている存在がある。『まほうをかけられた舌』 

          画面上のブックカフェ。

          本屋さんが好きです、とプロフィールに書きました。 これからは発信も、などといいつつ季節が過ぎて行きました。 せっかくなので、好きな本の記録、紹介をしていきたいと思います。 好きなジャンルは、絵本、文芸、アート。ただし、高尚な評論は苦手です。 なんか好き、理由はよくわからないけどこれが好き。 そんなレベルです。 あと、ハウツーものはあんまり読みません。実践できないのです。 本に詳しくはないけれど、何時間でも本屋さんにいることができました。 本によって救われたりしました

          画面上のブックカフェ。