みっきーのリアル登山者の端書き #491『山の水』
湧水にカンピロバクターというウイルスが混入しており、100名近くの食中毒が発生したというニュースをみました。
カンピロバクターはどちらかというと料理店にて鶏肉を生食あるいは不適切な管理(生の鶏肉に調理済みの肉、食器や調理器具が接触して汚染された)によって発生することが多い、食中毒のウイルスです。
登山の中ではたまに水場という水の湧き出るスポットがあり、そこで水を汲み出すこともあります。
生水は飲んではいけない、は鉄則ではありますが、水場については文字通り水が地面からすぐに湧き出している=濾過されたてなのでウイルスや細菌も無くて安心できる、という方もいます。
実際に煮沸以外では浄水器を使っての安全の確保という方法がありますが、果たして今回の事案のようなウイルスにまで有効かというと、スペック上はウイルスを除去できるものもあるそうです。(濾過するメッシュの細かさがウイルスよりも小さい)
ともあれ、今回の事例のように大規模な増水によって、今まで問題がなかった湧水が汚染されるという事例もあるため、やはり目に見えないウイルスの対策としては煮沸や濾過などを確実に実施することが必要ですね。
確証が持てないリスクについては、まず思い込みを持たずにフィルタリングを通してそれを低減させるということでしょうか。
気をつけて行きたいと思います。