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みっきーのリアル登山者の端書き#494『カヤの葉』

カヤという木があります。
漢字では萱や榧と表わされるこの木ですが、低山の登山道を歩いているときに道脇に生えていることがあります。
あまり深山では見る機会無いように思ったので調べてみましたが、主な分布はやはり0~1,000mの間に収まっているようです。
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/prdb/kaya.html

カヤは針葉樹というカテゴリに分類されます。
いわゆる平べったい葉っぱではなく、細くて尖った葉っぱをしていることが主な特徴のカテゴリです。
外見上同じような見た目をしている木として、イチイ、イヌガヤが挙げらますが、カヤには間違えようのないひとつの特徴があります。

それは「葉っぱを握ると痛い」というものです。
カヤの先端は他の木に比べて鋭く、長く握ってられないくらいに痛みがあります。
なので細かく葉っぱの裏の様子などを観察するまでもなく、握るだけでカヤかどうかが判断できてしまいます。

樹木を特定しようと思ったとき、葉っぱの形や樹皮の状態、立っている場所などを複合的に観察することで判断をします。
ですがこのカヤだけはそうした観察を抜きにして、ひとつのアクションで判断をすることができます。

目だけではなく、あらゆる感覚を使ってものごとを捉えると、それぞれの個性をより感じ取れるのかもしれませんね。
ひとつのアンテナに囚われないことを、意識していきたいと思います。

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