みっきーのリアル登山者の端書き#688『四つ足の獣』
私が所属している登山コミュニティでは、登山用のストックの使い方が上手な人を『四つ足の獣』とよく比喩していました。
特にそうした方は下りでのストックさばきがすさまじく、まさにカモシカのようにするすると降りていきます。
山を駆け下るとき、脳はその能力をフル活用しているとされています。
「次にどこに足を置くのか」「踏みしめる場所は滑らないだろうか」「枝などが上に飛び出していないか」。
視覚情報を踏まえた多くの思考が脳に送り込まれ、猛スピードで処理されて体にフィードバックされています。
両足でさえそうなのだから、ストックを合わせた4脚でそれを行なう人の脳の回転はそれにも増して激しいでしょう。
そうした思考を脊髄反射レベルで実施して下っていく様は、まさに獣なのかもしれません。
その域に至ることができるのは、概ね日頃からどれだけストックを活用しているかだと思います。
日々の積み重ねでのコツコツ身体化。
私も大切にしたいものは日々コツコツと身体化に心がけます!