見出し画像

みっきーのリアル登山者の端書き#496『虫が怖い』

先日妻から、娘が「虫が怖いから外に行きたくない」と言っていたという話を聞きました。
どうやら小さな羽虫がぶんぶんと自分の頭の周りを飛ぶことに恐怖を覚えているようです。

ハチだったら大人でも怖いですが、娘が怖がっているのは害もないただの羽虫なので、妻としては「何もしてこないから怖くないよ」と伝えて恐怖を取り除こうとしているようです。
私としても娘に野山を駆け回って欲しいので、その恐怖は無くしてもらいたいところです。

ところで我が家の娘はイエグモは好きだったりします。
いつも見つけてはその所在を楽しそうに報告してくれるのですが、それには理由があります。

初めて娘がイエグモを見つけたとき、羽虫と同じように怖がっていたのですが、ちょうどそのとき私が居合わせてしました。
そこでイエグモを捕まえてみせて、「この子もお友達だから大丈夫だよ」と伝えたのです。
そのあともイエグモのせわしない挙動には驚いてはいましたが、逃げ出すイエグモを追いかけたり、自分で捕まえようとしてみたり、怖がった様子は見せなくなりました。

排他するのではなく、自分の内側に引き込むことで、それに対する恐怖というものはある程度抑えられそうです。
そしてそれは恐怖以外の嫌悪、拒絶などにも適用できることなのかもしれません。

自己の拡大と他者の受入れという力が、娘の中に浸透できていくと嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?