
北欧の神秘 佐川美術館
印象派の展示を行っているあべのハルカス美術館に合わせてなのか、同時代の北欧絵画。
涼しげでキリッとしているのに温かさがあるタブロー。
ムンク作品が展示されていたのも良かった。
北欧神話
民話を絵にしているテオドール・キッテルセンの絵が好きだった。
特に【トロルのシラミ取りをする姫】が好きだった。
メルヘンだった。
ロマンだった。
北欧って聞くとなんとなく冬っぽくて、なんとなくキルティング素材で、なんとなくリサ・ラーソンを思い描く。
たぶん、合ってる。
いつか北欧に行ってみたい。
絵画の中に詰まっていた色をこの目で確かめたい。
滋賀県は遠いよ
佐川美術館に行くには電車とバスを乗り継いでちょっと気合い入れて行かなきゃならない。
だから今回も招待券があったのに閉幕ぎりぎりの今日になってしまった。
滋賀県ついでに、学生時代にお世話になったゼミの担当教員に会いに行った。
定年退職してからちょうど10年経つという僕の担当教員。
いろいろ病気はあったけど元気そうで良かった。
ゼミの担当教員とその学生は似る傾向にあるって風の噂で聞いたことがある。
僕の場合、全然似てないぞ、と思っていたけれど、改めて喋るともしかしたら結構似てるのかもって思った。
アカデミアの世界で40年近く生き抜いてきた先生は、相当苦労してきたんだろうなっていう話を笑いながらしてくれた。
「僕の精神衛生上よくないので考えるのをやめました」としれっと語る思い出話。
まだまだ元気でいてほしい。
僕はしっかりとした論文を書いたことがない。
卒論なんて思い返すとレポートレベルだった。
先生が現役のうちに大学院に行きたかったなとちょっと後悔している。
論文とは何かを熟知している先生から教わりたいことはたくさんあった。
新人教員のために発案した内容で、結果的に海外の学者も助けることになった話もしてくれた。
どこで何がどう繋がっていくのかわからない世の中です。
信じた道を進みたい。
僕が大学を卒業してからどうして今の状況になったのかを興味深そうに聞いてくれた。
そりゃそうだ、経済学部を出たのにいつの間にか技術屋になってるんだもの。
先生が楽しそうに聞いてくれたから、もっと先生に良い知らせを届けなくてはと気合が入る。
誰かのために何かをする方がやる気って出るよね。
もうそろそろ今年も終わっちゃう。
来年のために今から何ができるだろう。