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桃太郎から学ぶ人間関係

誰もが知っている桃太郎。
桃から産まれた桃太郎が鬼を退治するという物語は日本人なら誰でも知っていますよね!
今回はそんな桃太郎から学べる教訓を、少し捻って見てみましょう。

あらすじ

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川で洗濯に。
ある日、おばあさんは川で大きな桃をひろい、家に持って帰りました。
桃を食べようとして割ってみるとなんと中から男の子が。
桃太郎と名付けられた男の子。
大切に育てられ、すくすく大きく育ったある日、鬼が島の悪い鬼の噂を聞いて、鬼退治に出かけることになりました。
おじいさんおばあさんに羽織や袴、見事な刀を用意してもらい、おばあさんに作ってもらった日本一のきび団子を持っていざ出発!
途中、犬、猿、キジに会い、きび団子をあげておともにしました。
鬼が島についた桃太郎は、鬼と対決。
たくさんの恐ろしい鬼が桃太郎たちに襲い掛かってきます。
しかし、桃太郎は怯えることなく勇敢に立ち向かい、犬猿キジの助けを借りて見事勝利!
鬼はもう悪さはしませんと桃太郎に許しを請いました。
桃太郎は鬼を許してあげ、鬼からお礼にと宝物をもらい、おじいさんおばあさんの待つ家へと帰りました。
桃太郎は鬼からもらった宝物を村のみんなに分けてあげました。
そして、おじいさんとおばあさんといつまでもしあわせに暮らしましたとさ。


一般的な教訓

悪さをすると、いずれこの鬼のように仕返しが待っているということと、仲間と力を合わせれば不可能なことはないという教訓が込められています。この話は、村が救われてハッピーエンドで終わる為、桃太郎のヒーロー性に人気が集まっていますよね。

裏側の教訓

しかし、この物語から学べる別の教訓があります。それは、「自分の中の正義が正しいとは限らない」ということ。
確かに桃太郎の活躍で、鬼に悪さをされていた村は救われ、幸せに過ごすことができるようになったでしょう。
でも、鬼サイドのことを考えてみてください。
鬼も自分達の生活のため、自分達が幸せになるために村を襲っていたに違いありません。戦争と同じです。この物語は桃太郎が主人公で、ヒーロー役を担っているため、読者も桃太郎が勝つことに喜びを感じますが、誰かが笑えば誰かが泣くということを知っておかなければなりません。「鬼ヶ島の悪い噂を聞いて」立ち上がった桃太郎ですが、いきなり島に乗り込み、鬼を殴って、宝物を持ち帰ります。鬼ヶ島の住民からしてみたら、桃太郎こそが鬼に見えたでしょう。このように、戦いには勝ち負けがあります。そして、勝ち負けがあれば、笑うものと泣くものがいます。自分の中にある正義が正しいと思うことは、「人を傷つける原因となる」ということも、桃太郎から学べる教訓です。人は自分の中にある正義こそが正しいと思い込んでしまいがちですが、正義を振りかざす時こそ、一旦立ち止まって相手の立場を考えてみることが大切です。
また、桃太郎には人間関係を上手に築くためのヒントも隠されています。あなたは誰かにとっての桃太郎であり、誰かにとっての鬼なんです。「全ての人から慕われることは難しい」ということを知っておくことが、人間関係を上手に築く上で大切なことです。もし、あなたが自分は嫌われていると思っているとしたら、逆にあなたのことを大切にしている人、あなたから勇気をもらっている人もいるということを知っておいてください。たとえあなたが、誰かを傷つけるような人でも、逆にあなたに守られている人も必ずいます。目の前に見えている世界だけじゃなくて、その裏の世界を見るようにしてみてください!そこに幸せは隠れていますよ。

まとめ

人は世界を見たいように見て、聞きたいように聞きます。つまり、全ての情報を自分にとって都合の良いように解釈しがちです。それ自体は悪いことではありませんが、もしそれによって自分が傷つく選択をしてしまっているのなら、少し視点を変えて、自分の言動に疑問を持つようにしてみてください!

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