過去の流産原因が抗リン脂質抗体症候群(APS)だった可能性
内科の主治医から『抗リン脂質抗体症候群』を過去に指摘されたことはないか、と問われた。
『抗リン脂質抗体症候群』?
私にとっては初めて聞く疾患名だった。
内科の主治医によると、私の過去の流産歴を見た外科の主治医が、この疾患への疑いと懸念を持たれ、確認と診断を申し送られたそうだ。
『抗リン脂質抗体症候群』の症状は色々とあるが、私はその中の1つ【妊娠合併症】だった可能性が、もしかした、らあるらしい。
【妊娠合併症】
✱妊娠10週以降の胎児奇形のない子宮内胎児死亡
✱妊娠高血圧もしくは胎盤機能不全による妊娠34週以前の早産
✱3回以上つづけての妊娠10週以前の流産
(ただし、母体の解剖学異常、内分泌異常、父母の染色体異常を除く)
過去に私は、3回続けての稽留流産を経験している。
20年近く前のことなので、妊娠週数は忘れたが、胎児の心拍が確認され喜んだのも束の間、次の週には心拍が途絶え落胆していた記憶がある。
そういえば当時、産婦人科医師から“不育症”かも…とか、何らかの自己免疫疾患かも…と言われていた事を思い出した。
“不育症”は、妊娠はするものの、2回以上の流産・死産を繰り返し、結果的に生児を得られない場合、と定義されている。
“不育症”の原因は多岐にわたるとの記述がある中『抗リン脂質抗体症候群』の女性は不育症になるリスクが高い、という研究結果があった。
私が過去に経験した3回続けての稽留流産の原因が『抗リン脂質抗体症候群』に由来するものかは定かでない。
私は【妊娠合併症】以外の『抗リン脂質抗体症候群』症状は皆無で、バセドウ病を発症している時以外の過去の血液検査結果はオールAであった。
3週間後の定期採血検査に『抗リン脂質抗体症候群』かどうかを判断するための検査項目を加えて頂くこととなった。
万が一『抗リン脂質抗体症候群』だった場合、甲状腺全摘出手術前に何らかの治療が必要になる可能性があるらしい…。
自身が『抗リン脂質抗体症候群』でない事を強く願う。
追記
血液検査の結果、抗リン脂質抗体症候群が否定され、血管炎や血栓の懸念は払拭された。
安心して手術をに臨める。
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筆者のバセドウ病闘病歴
2008年:バセドウ病発症→直ちにメルカゾール内服開始/同年:メルカゾール副作用出現→プロパジールに変更/2010年:断薬/2011年:寛解診断/2021年9月:再発にてプロパジール開始/2021年10月:プロパジールの副作用にて無顆粒球症→プロパジール中止しヨウ化カリウム丸単独療法へ変更/2022年1月末:甲状腺全摘出
抗リン脂質抗体症候群(APS)について参考にしたサイト
難病情報センター
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4101
一般社団法人 日本リウマチ学会 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/aps/
順天堂大学医学部附属順天堂医院
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/kogen/about/disease/kanja02_05.html
Medical Note
https://medicalnote.jp/contents/170130-001-XO