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母娘で旅した海の京都【伊根町と天橋立①】

いつか伊根町に行ってみたい。

その言葉を母から初めて聞いたのは確か私がまだ10代の頃だった。

伊根町は京都府の丹後半島北東部に位置し、
「舟屋」で有名な町。
母が「行ってみたい」と言ったのもテレビでこの舟屋を見たのがきっかけだ。

もともと母はそんなに旅行好きではない。
伊根町はそんな母がそれから幾度となく「行ってみたい」と言い続けてきた町。
そんな町に私もいつしか行きたいなと思うようになった。


ただ関西に住んでいるとはいえ、京都北部は少し遠く感じてしまう。
めんどくさがりの私の重い腰はその後20年近く上がらなかった。
(我ながら腰に重しが付いてるのか?と疑うほどの年数だ 笑)


そんな行動力ゼロの私が3年前の冬、
ふと「あ、行ってみようかな」と思った。
「行ってみたいな」が「行ってみようかな」に変わった瞬間だ。


それからの行動は早かった。
すぐに母に声をかけて、行き方を調べて、電車チケットを取って、宿を予約、観光名所も調べて行程表も作った。
重い腰が上がればこっちのものだ。
数年越しの夢、1泊2日の母娘旅がいよいよ始まる。

 ♬    ♬    ♬


12月、私たちはまず「特急はしだて1号」で京都駅から天橋立に向かった。
京都駅から約2時間。
天橋立に着いたのは11時前だった。


天橋立の駅舎もおしゃれで素敵だった


そこから伊根町までは更にバスで1時間。
遠いな。。
計画している時はそう思ったけど
「念願の伊根町にどんどん近付いてる!」
そう思うと母も私も疲れなんか全然感じなくて、逆にワクワク感でずっと満たされていた。

だって見て!
伊根町に向かうバスの車窓から見えたこの景色!

凄い!きれい!圧巻!キラキラ!
もう私の語彙力ではこの素晴らしさを言い表せない


舟屋を見る前からこんなに感動するなんて!
思わぬ自然からのサプライズで私たちのテンションはこの時点でMAX到達した。

車窓の景色に目を奪われてる間に伊根町に到着。
私たちはランチが出来る「舟屋の里 伊根」近くのバス停で降りた。
時間はちょうどお昼時。
観光より先に腹ごしらえだ。

この施設は高台にある。
まずはここからの絶景を見てほしい。
ドン↓

「舟屋の里 伊根」から見える景色。

この日はお天気もとても良くて、
ここは天国ですか?と思うほど穏やかな場所だった。
時間も本当にゆっくり流れていて、
ただこの場にいるだけで心身ともに浄化されていく。

やっぱり天国!



いよいよランチ。
伊根町の冬といえば、寒ぶりが有名ということはリサーチ済み。
念願の伊根町、もちろん名物をいただくことにした。
この旅、初めての旅行メシ。

伊根町名物の「ぶりしゃぶ」
写真下手な私が撮ってもきっと伝わる圧倒的画力!
あぁ、写真見ただけでお腹が鳴る。


念願の伊根町に来て、
絶景をたくさん見て、
名物を食べる。

まだ始まったばかりだけど、もうこの時点でこの旅行は勝ち確定だ。

お腹が満たされた後は、高台から降りて伊根町の町を散策した。
この日は12月にしてはとても暖かくて絶好のお散歩日和だった。

ここは有料で入れる「舟屋」の中。

ここでしか見れない特別な景色
今も約230軒もの舟屋が軒を連ねている。
こういう景色を「いいな」と思えるのは
大人になった証拠かな。
舟屋は、もともと船を海から引き上げて、
風雨や虫から守るために建てられたものだそう。

受け継がれてきた知恵がどんどん消えてく現代で、
変わらないものに触れると
どうしてこんなに癒されるんだろう。


伊根町を包み込む優しい空気感を感じながら私たちは1時間ほど散策した。
波の音を聴きながらの散策はこれ以上ないヒーリング効果だった。
「心が疲れている時は自然がある所に行ったら良い」
そういう言葉は何回も聞いたことはあったけど、この時初めてその意味が分かった気がした。

散策途中、来る前から行きたいと思っていたINE CAFEを発見。

入る前から素敵カフェと感じる佇まい 

この手のカフェはSNSで見た時は「素敵!」と思っても実際行ってみたら、どこか居心地が悪かったり、少しがっかりしたりするお店もある。 

だけど、ここのカフェは実際行ったほうが数倍素敵だった。
店員さんも優しくて丁寧だったし、席もゆったり配置されていて、居心地が良かった。
そして何より窓辺の席からのこの景色!
ドン↓

クレームブリュレとホットコーヒーも美味しかったー。


まるで海に浮いてるカフェのよう。
心を満たすとはこういうことだ。
こんなカフェが近所にあったら、毎週行くのに。

カフェを出てもう少し伊根町を散策した後、
また1時間バスに乗って宿がある天橋立に戻った。

長旅で体は疲れてるはずなのに、母も私もその疲れを全く感じない、むしろエネルギーチャージされてる?ってくらい体も心も軽やかだった。

心身ともに浄化されて、そして伊根町の海と山と空気と町の人たちにたくさんのエネルギーをいただいた証拠だ。

重い重い腰を上げて良かった!
来るまで何年もかかったけど、
きっと今来たことに意味があったんだ!
実行した自分よ、ありがとう!

どこを撮っても絵になる。
波が押し寄せるだけで絵になる。
バス停の雰囲気も絵になる。


書ききれなかったので、続きは後日。
その②に続きます。

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