おはなしできなくてごめんね
そういって、インスタのメッセージが届いた
わたしはそんなこと全然気にして居なかった
作業中だとわかっていたから
なのにわざわざリスナーのひとりに謝ってくるなんて、なんて律儀なんだろうそう思ったのは今でも鮮明に覚えている
きっと彼はこういう丁寧に生きてる人なんだとも思った
インスタで何度かメッセージをくれた
それから
電話しない?
え?嬉しい。。
わたしは本当に嬉しかった。
わたしはすでに彼の声と言葉の虜だったから。
何度かインスタで話したけど、
電波が良くないから切れちゃう。。
そうしたら、LINE交換しようと彼から
なんて嬉しいファンサなんだ!!
ほかのファンの子に怒られそうだ〜と、
思いながらも、わたしのこころがとっても喜んだ
それから毎日昼はLINE
夜は寝落ち電話をした
彼がお休みで予定がなければ
昼間からずっと話してた
彼のUber eatsのメニューを一緒に決めたり、コンビニに一緒に行ってる気分になったり、すごくすごく楽しくて些細なことで笑ってた 幸せだった
わたしはそのころ、ずっと休職していた職場を辞めた
最後に職場に挨拶に行った日
ピンクの花束をもらった
それをインスタにあげたら
彼から連絡がきた
前職お疲れさまでした
お花みたよー
わたしはそれに
お兄ちゃん、ありがとー!
と返した
お兄ちゃんって呼ぶことにしたの?
と、驚いていた彼
わたしはきっとこのときから
ほかの人よりは彼に近い存在になりたい
そういう欲があったのかもしれない。