かわいいね。
毎日毎日、他愛のないことを話した
世代でいうとひとつ離れるのに
ジェネレーション何ちゃらなんて感じなかったよ、わたしはね。
事あるごとに「お兄ちゃん」と呼んでいた。
本当に毎日毎日たのしかった。
ことあるごとに彼はわたしに「かわいいね」と、言ってくれた。
嬉しかった。好きな声でわたしだけに向けれた言葉はわたしのこころを柔らかくしていってくれた。
ある日、いつもどおり「お兄ちゃん」と、呼ぶと少し間をあけて
ゾクゾクする
と言われた。
え、ごめん。気持ち悪い?と、
わたしは慌てて謝った。
すると、ちがうよ。
嬉しいよ。
嬉しかったようだ。
彼はこう続けた
今、一緒に隣にいるって考えてた
でも、実際隣にいたら襲っちゃう。だめだ。かわいいもん。
彼はなんだかこの日は、ひと晩中こんな感じだった
もちろん嬉しかった。嬉しくないわけがない。
こんな時間がずっと続けばいいのにと、わたしは思っていた。
幸せとしあわせの狭間で、一緒に眠りについた。