母の死、その後

母が死去してからはあっという間に、火葬から納骨まで。お金もないので、直葬にしてもらった。
母の兄と義理姉2人が手配してくれた。
母の兄、伯父の「しょうがないよな、しょうがない。まりんにも、散々世話かけたな」という言葉には切なさと少しの安堵感も感じた。
そうだね。本当に。悲しいけど。

直葬は、死去した翌日には全てを終えることができて、わたしの精神的にも良かったかもしれない。
なかなか火葬や納骨ができないと、わたしも踏ん切りがつきにくかったと思う。

わたしのこどもたちには、母の死は伝えず「しばらくの間、遠くにお出かけする」と伝えた。だから手紙を書こうと。

6歳の長女の、手紙の書き出しはこうだった。
「ばあばへ おげんきですか?」
これには、笑えたし、泣けた。

「レストランへいこうね」とか「おかいものしよう」とか「ぴくにっくにいこう」なんて書いてあった。「ずっとずっとずーーーーーっとだいすきだよ」
「あたらしいおうちにあそびにきてね」という文には涙が止まらなくなった。

新居に引っ越したと聞いた母。「行きたい」と言っていた。

長女が生まれた頃はまだまだ健康だったから、電車で1時間かけてでも、よく来ていたものだ。

母は、もっともっと長生きするかと思っていた。毒親とはいえ、孫のことはかわいがってくれていたから、孫育てを、手伝ってもらおうかと思っていたのにな。

寂しいな。やっぱり。

65歳は、早すぎるよ。

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