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003 - 家を買ったがどうしよう〜建築家

【家は買ったがどうしようか】
家を買うことは秘密基地を手にした感覚だった。さてこれをどうしようか。
パートナーも私もモノづくりに関わる仕事をしており、パートナーは建築の勉強をしたこともあったので設計には関わっていきたいと思っていた。
この手にした秘密基地で自分たちのやりたいことをとことんやる覚悟は十分あった。

まずは誰と一緒にこの家を考えていくか。登記記録を見ても築70年を超える家のため耐震補強なども見ねばならず、専門家と考える必要がある。
私は仕事柄、数人の建築家の方とご一緒する機会があった。どの建築家さんもそれぞれ個性的で面白いが、パートナー(以下P氏)は相当こだわりの強い性格でP氏と性格が合い、とことん付き合ってくれるということが1番大切なことと考えていた。

そこで、奇抜で面白いプロジェクトをやっていながらとてもソフトな人当たりのとある建築家さん(お名前出す確認を取れていないため匿名で)にお願いをすることにした。物件の購入から数ヶ月2019年の夏にプロジェクトがスタートした。

【建築家に家をデザインしてもらえるの?】
(ここからですます調でしか書けなくなってしまいました。ど素人ですみません)

ここで1つ??と思われることがあるかもしれない。いきなり建築家に家の設計ってお願いできるものなの?ルートがなくちゃ無理じゃない?
コレ、やってみて思いますが、全然無理じゃないと思います。
最初の1歩は心配だし、踏み出しにくいかもしれないけれど建築家さんに相談をして家を建てていくって本来あるべき姿と思います。彼らはそのために専門的な勉強をして、経験を積んできているのです。

私自身、その建築家さんとのすごく親密なお付き合いがあったわけではなく建築家さんの展覧会のための準備で仕事を受け、造作の確認のやりとりをした程度です。
あちらはおそらく設営会社の1人というくらいで、私のことは何も知りません。

ですから建築雑誌などを眺めて、この人の建てるもの好きだな〜と思ったりした事務所に問い合わせをして話を聞いてみるというのは全然アリだと思うのです。打ち合わせをすればお互いにどんな人柄かわかってくるでしょう。もちろん本気でお仕事をお願いするつもりでいる、ということは大前提です。
新建築(特に住宅特集)に登場する建築家さんは若手の方も多いですし、大御所で個人宅お願いするなんてとんでもない!という人ばかりではないのです。

すごく高額になるんじゃない?と思うかもしれません。
それもそんなに感じません。我が家周辺の建売新築物件とそう値段が変わらないからです。(我が家は設備に無茶お金かけているのでその分高いですが、それを加味すればそう変わらない感覚です)
建築家さんのお仕事は総工事費の10〜20%という感じで、たとえば3000万の工事をして15%の場合で450万。我が家の場合はコロナも影響して設計から竣工まで2年近く丁寧にお付き合いいただきその金額は本当にありがたいものでした。

好きな建築家に家を建ててもらえるかもしれない、そう思うと家を買うということがグッと楽しく感じられませんか。
そもそも「家を買う」ということは「家を作る」ということであって欲しいというのが私の思いです。

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