見出し画像

農業始めます

突然な話ではあるが、農業に挑戦することになった。
舞台は温泉が有名な岐阜県下呂市だ。水は綺麗で景色も良い。

名古屋から片道3時間半。
気温は決して低くないけれど、湿度は名古屋よりよっぽど低い気がする。
風が吹いてさえいれば、日陰なら過ごせるだろうか。

畑候補地の風景

下呂にした理由は、縁あって借りられたというのが正直なところだ。

手前の雑草が伸び放題になっている部分は使わせてもらえるけれど、草刈りから始めなければならない。

水が張ってあった形跡のある下段も借りて良いとのこと。
写真を撮影したのは、さらに上段にある以前は田んぼとして使われていた部分からで、こちらも雑草が伸びたまま放置されている。
同じく借用予定地。

わずかに見える黒い屋根は、原木しいたけを栽培していたビニールハウスらしい。
隣地ではあるが、借りられないか交渉を進めていこうと仲間内では話している。

人生初の草刈り機に挑戦

下見を終えたのち、まずは草刈りが必要だということになって、8月上旬に2度目の下呂へ。

畑を所有しているお爺さんが、かつて草刈り機を使用した際、長靴越しに脚を怪我した話ですっかり縮み上がったぼくらは、鎌を使って手作業でやると心に決めて岐阜へと車を走らせた。

ところが倉庫にあった鎌は錆びついており、とてもじゃないが何日かけたって人力では終わりそうにない。
お爺さんの勧めもあって、ビビりながら人生で初めて草刈り機を握ることに。

人生初の草刈り機

たまに公園で作業着のおじちゃんが芝刈りしているのを見かけるだろうが、正にあれをイメージして欲しい。
ただ違うのは、猪に荒らされた土は平ではないということである。

田んぼとして使っていたうえ、水捌けが悪いこともあり、でこぼこの畑にはかなりの水が残っている。

そこに素人が挑むもんだから、水に泥にハネ放題といった具合だ。
数秒後にはこの通り。

草刈り機で泥水を撒き散らす

行きにわざわざ寄って買った膝下まである長靴も意味をなさず、中まで水浸しになるし。

古いから構わないとは言っても、白のパンツを履いて行くべきではない。
めちゃくちゃに汚れる。

どれくらいの長さを残して良いのか分からないまま、とりあえず手探りで進めていく。
ちょっと長すぎたところを刈ろうとして、また泥水を弾き飛ばす。その繰り返し。

特に最上段の水の残り方は酷く、山が最も近いから荒らされ方も半端じゃない。

午前3時間弱、午後4時間、合わせて7時間近くを費やして、ようやく2段分の雑草を刈り終えた。
気付いたら日も傾いている。

草刈り完了

何ともやり切った顔をしている。
この日の草刈りが大して役に立たなかったと知るのは、わずか3週間後の出来事なのだと伝えたらどんな反応を見せてくれるだろう。

3度目の下呂へ、そして絶望

さて、先にネタバレしてしまったが、前回の下呂訪問からちょうど3週間後となる8月末ごろ、刈った草の様子を見に行った。
主な目的は、耕運機を入れて雑草を根っこから掘り起こすことである。

聞くところによると、毎夏3〜4回は草刈りをしていたらしく、早々に根を切らねばすぐに元の状態まで戻ってしまうようだ。

当日は始発である5時11分の電車に乗り、5時半過ぎには集合するという気合いの入れようで、JAから耕運機を借りる手配までした。

読者諸君はJAが貸してくれるなんてご存知だろうか。
ホームページなど、あまり大々的には謳っていないようで、恥ずかしながらぼくは当日まで知らなかった。

そんな職員の方が軽トラに乗せて運んでくれたのは新しい小型のタイプ。
みんなも知らないだけあって綺麗なままだ。

ところが畑を見て開口一番、「これは入れられんねえ」と職員さん。
前日からの雨もあり、外から見ても水が溜まっているのが分かる。

借りられた耕運機は早々に諦め、お爺さん所有のものを職員さんが運転してみることに。
が、こちらもダメ。ぬかるみ過ぎて畑の中で曲がれない。

「耕運機って軽いものでも1トンくらいある。ここだと人が歩くのもやっとでしょ?
機械なんてもっと動けないんだよね」

うーん、ごもっとも。

耕運機が入れられないと聞いて困った顔の友人たち

朝8時半には「今日どうする?」「下呂まで何しに来た?」って感じ。

全部自分たちでやってみたかった。DASH村みたいに。
いっそのこと土地の境界ギリギリの、木が生えている部分の処理も含めて業者に頼もうか。

呼んだ土木業者は「うちじゃムリ」ならできることは…

田んぼから畑に一掃する見積もり費用算出のために、お爺さんが近所の土木業者を呼んでくれた。

「やっても綺麗にできんかもねぇ」

年中水が完全に抜け切ることは無く、そんな沼みたいな土地を畑にしてしまうのは骨が折れると。
「泥のまま育てられる作物でも良いんじゃない?」とまで言われてしまった。

レンコンとか?

いや、ツテで良い土を用意できるんだから、ひとまずは水が抜けないか挑戦してみたい。
田んぼの“畦(あぜ)”を切ってみることにする。

人力で畦をぶっ壊してみる

畦自体は硬いし、まあまあ大きめな石も埋まってるし、雑草も邪魔だし。
ちょっとは7時間の草刈りが役に立ったかも。

深さ30cmくらいの溝を50cmくらいに渡って掘り起こす。
それを10箇所くらい。

綺麗に溝ができれば、ちゃんと水は流れていく。
区画の中心部とか山側はどうすることもできないので、しばらく放置して様子を見るしかない。

この日も4〜5時間の作業(泥遊び)を終えて、身体はバキバキ。

水が順調に吐けていけば、籾殻みたいなものを入れて水を吸わせながら、土作りを進めていく流れになりそう。
来春に間に合うかは、次回見に行った時次第かな。

先に椎茸やれるならやりたい。

目標は海外進出。
また進展があればnoteに書くかも。

とりあえずはInstagramにちまちま上げていくので、気になる方はフォローよろしくどうぞ。
https://www.instagram.com/3s_0g/

ここから先は

0字

SNSでは言えないようなお金のコトについて週一で発信中。 また、日経新聞の記事の中から経済事情や投…

読んだ気になれる日経要約

¥550 / 月
初月無料

竹内翔太のSNSでは言えないお金のコト

¥990 / 月
初月無料

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?