そーだいなる人のおすすめ本『ザ・ゴール2 コミック版』を読んで思ったことを書く
こんにちは、いまふく(@happy_imafuku)です。
3ヶ月ほど前に偉大でそーだいなるCTOのおすすめ本『ザ・ゴール コミック版』の投稿をしました。
今回は続編である「2」が自分の手に回ってきたので、感想を書いていきます。
なおこれを書いている次の日(というか当日)にCTOが出社するので、なんとかまとめておきたいという非常に健全な気持ちでまとめております。
TLTR(要約)
前回の投稿を見返すとしっかり最初に要約を載せていたので、続編でも記しておきます。
どんなに複雑な課題でも、課題に適切な思考プロセスをもとに整理することで、解決策が見えてくる
6つの思考プロセス
主人公は取締役に出世したものの、自分が統括している子会社が業績不振を理由に半ば強引に売却されることが決まり、その状況を打開するために思考を巡らせます。
その中で主人公の仕事と家庭の課題を解決するための6つの思考プロセスが登場します。
思考プロセス①「クラウド(雲)」
「クラウド(雲)」は対立の構造を明らかにし、解決策を考えることができます。
共通の目標(図のA)に対して別々の要望があり(図のB・C)、その要望に沿ったそれぞれの行動(図のD・D')が対立してしまっているという状況を整理して、それぞれの要望を満たすためにどのような解決策(共通の行動)がとれるのか?を考えていくというものです。
その解決策を見つけるのが難しくて肝ではあるのですが、思考プロセスはあくまで思考を補助するツールです。(だと自分は思ってます。)
対立構造が可視化されていることで、何もなく考えるよりも解決策が見つけやすくなるはずです。
思考プロセス②「ネガティブ・ブランチ」
「ネガティブ・ブランチ」は、ある行動によって引き起こされうるネガティブな事象を因果関係という切り口で枝分かれさせながら可視化して、それをもとに対策を練る思考プロセスです。
こちらもネガティブな事象にならないためにどこにメスを入れるのかは自分で考える必要があります。
思考プロセス③「現状ツリー」
「現状ツリー」とは、望ましくない現状(UDE:Undesirable Effect)をリストアップしてその因果関係を図にしたものです。
多くの問題は「根本(コア)」の問題から派生している「現象」に過ぎず、すべてのUDEの原因がひとつ(ないしふたつ)の「コア」にあります。
そのため、その「コア」を明確にして、それに集中することで問題に対して効率的取り組むことができます。
妥協せずにあらゆる観点から思考を巡らせることで、ひとつのコアを見つけ出すことができます。
ただ複雑な分、途中で煮詰まってしまう可能性も高そうなので、まとめてやろうとせずに、気分転換しながらやってみるとよいでしょう。
思考プロセス④「未来現実ツリー」
「未来現実ツリー」は、「現状ツリー」で挙がった望ましくない現象(UDE)を逆に捉えて望ましい現象(DE:Desirable Effect)にして、それらを繋げることで、明るい未来を想像するために「何に変えるか」を考える方法です。
「こうなることでこうなる」というように仮説を繋げていくのですが、論理的に繋げていかないと机上の空論になってしまうので、誰でも納得できるような仮説になっているかはよく確認しながら作成していきましょう。
思考プロセス⑤「移行ツリー」
移行ツリーは、現在から未来に向かって実行していく手順を考えるためのツリーです。
「現実」からスタートして、それに対する「要望」を挙げて、現実と要望について対応できる「行動」を考え、そこから発生する「新しい現実」を見つけ、その「新しい現実」に対して「要望」「行動」を考えていくというものです。
やるべきことがどんどん整理されていくので、実際にどうやっていくかのHowを考える上で非常に協力なツールとなります。
思考プロセス⑥「前提条件ツリー」
前提条件ツリーは、目標を達成するために必要な「中間目標」を明確にするためのものです。
目標を達成しようとした時に障害になるものを書き出し、その障害をかわせる中間目標を考えます。そして、現在から中間目標を辿って目標まで論理的に繋げることで、障害をかわし中間目標を達成する手順を考えていきます。
3つの目標(ザ・ゴール)+α
エピローグとして、企業が繁栄するための3つの目標(ザ・ゴール)について述べられています。
お金を儲けて株主に還元すること
従業員に安心で満足できる環境を与えること
市場を満足させること
ただ今の時代、上記の3つだけでは足りません。
ここに「社会に貢献すること」が入ってくるのではないでしょうか。
SDGsやESG投資が全世界的にスタンダードになってきている通り、いくら株主・従業員・市場を十分に満足させたとしても、社会に悪影響を与えている企業は繁栄・存続が難しくなってきています。
「自分たちの企業活動の先にどのような素晴らしい社会が待っているのか?」を考えることは、本著には載っていないもうひとつのザ・ゴールと言えるでしょう。
最後に
2は思考プロセスというかなり実践的な内容にフォーカスされていて、役に立ちそうなツールばかりで非常に興味深かったです。
ただまとめてみて、1よりもかなり疲れました。。
本当は3まで一気にまとめきる予定だったのですが、時間と体力がなくなったので、3はまた次回。