贋作とメダル

昨年は、徳島県立近代美術館でフランスの画家ジャン・メッツァンジェ作とされる「自転車乗り」、高知県立美術館でハインリヒ・カンペンドンク作とされる「少女と白鳥」に贋作の疑いありと話題になりました。
これらが、贋作師ウォルフガング・ベルトラッキの作だと言われています。

本日は2022年に放送された「贋作の誘惑 ニセモノ VS.テクノロジー」を視聴。
ベルトラッキも出演しています。

彫刻でも贋作ってあります。
ヤフオクなんかで見かける円空仏なんかは、全部ニセモノでしょうね。これを集めてまとめれば、一つの文化財になるんじゃないかと思うくらい、結構種類あって面白い!
ブロンズなんかは、コピーできるものなので、どこまでホンモノ・ニセモノって言えるか。

メダルの贋作はあるのかと聞かれれば、まぁほとんど無いと言えます。それは贋作し辛いからではなく、ただ単に贋作の需要がないからなんですけどね。
ですから、貨幣なんかは贋作だらけなわけですね。

贋作疑惑のあるメダルといえば、「支那事変記念」と「大東亜戦争従軍記章」です。
「メダル全史」で紹介されている「支那事変記念」はホンモノです。

このメダルは一部が金メッキされた物なのですが、それの無いものが市場に出てるのですよね。
実は私もコレクション初期に、京都の骨董市で金メッキのない方を買いました。まだそういう話を知らなかったんですよね。
この金メッキされてないメダルは中国で作られたものだと聞いたことがあります。
実際はどうなんでしょう?

もう一つ、「大東亜戦争従軍記章」は日名子実三最後の作のメダルです。これも「メダル全史」で紹介されてます。
実はこのメダル、戦時中には実際に使われなかったと言われているのですよ。
そういうわけで、上野の中田商店によるレプリカ説があるのですが、どうなんでしょう?
このあたり、調べると面白いかもしれないね。

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