「物件だけではなく、暮らしをアテンドする不動産屋」おせっかい不動産ってなんだ?
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あ、どうも。事業部長兼主任のアフロです。
最近はありがたいことに非常に案件が増えてきて、てんやわんやな中ですがおせっかいをしています。
ちなみにこれは、残置物を整理しに行った時の様子です。
廃棄物処理となると業者を呼んだりお金がかかってしまうのですが、ある程度のことはサービスとして行ってます。
他にも入居初日にカーテンを一緒に買いにいったり、必要な物が揃ってない時やどうしても1人では行けない場合に同行することもあります。
「おせっかい不動産」ってどんなことをしてるの?
仕事としては、物件を提案したり、内覧したりするだけではなく、契約作業や物件の整備などです。仕事のほとんどは地味な作業と言っていいかもしれません。
そもそも普通の不動産屋は入居日以降、全く関与しないと思うんです。
だけど、僕たち「おせっかい不動産」は入居日以降からの関係性を大事にするので、普通の不動産屋が絶対にやらないことをしています。
例えばコレ、
お客さんが視覚障害の方だったので、入居してすぐのお掃除をしました。
普通の不動産屋でこんなことしたら、「お前らなにしとんねん。俺らの仕事は仲介業やろ」と店長に怒られると思うんですけど、僕らは仲介業だと思っていません。
「仲介して、入居日以降をいかにその人の暮らしをサポートできるのか?」
そんなことを大事に不動産業を行っています。
日本の賃貸住宅の現状
日本では高齢者の賃貸契約は高い確率で断られてしまいます。
理由は主に2つです。
つまり、
コレが日本のアタリマエなんです。
特にその中でも借りにくい人は・・・
皆さんもご存知の通り、日本はいま高齢化社会です。3人に1人が高齢者という時代がもうすぐやってきます。
しかし、このように高齢者が家を借りることは難しいという現実があるんです。
おせっかい不動産が生まれた理由
一方で年々空き家は増えています。住もうと思えば住める家がどんどん空いてきている。
つまり貸したいニーズと借りたいニーズは増えてきている。実際に、はっぴーの家に相談に来られる方も少なくありません。
じゃあその2つのニーズをマッチングした方が良いなと思ったんです。
おせっかい不動産の特徴
①仲介業は関係性を紡ぐための入り口
例えばある1人のおっちゃんを例にあげます。
最初は「犬と一緒に暮らせる家を探している」ということで依頼がありました。ご家族がいないおっちゃんにとって、愛犬のハクくんは家族同然のような存在です。
最初は物件だけの相談でしたが、話を聞いていると介護や看護の必要性を感じたんです。そこでHappy福祉サービスを提案し、引越し後も継続した関係性が続くようになりました。
引っ越しして3ヶ月後、突然おっちゃんから「ハクを数日預かってくれないか?」との連絡がありました。
詳しく事情を聞いたところ、おっちゃん自身が体調を崩して数週間入院することになったと。もちろん犬は一緒に病院に行けない。だけど身寄りがないので預ける人もいない。ペット専門の宿泊施設に預けるにも費用がかかって難しい。何より知らない人にハクを預けることは不安だと。
そこで連絡をしてきたそうです。
そこから約2週間ほど、はっぴーの家で預かりました。結果的に子供〜お年寄りまでがお世話をすることで、関わる人みんながハッピーになったという出来事がありました。
ここでよく考えてみてほしいんです・・・。
皆さんが大事にしているペットを、自分が暮らしている物件の管理会社に連絡しますか?(笑)
なかなかあり得ないことかもしれません。
まぁ、ここで何が言いたいかというと、我々は不動産屋の仕事を仲介業だとは思っていないということです。
あくまでも関係性を築く、1つのキッカケが不動産屋だっただけなんです。
②必要な人には「おせっかい」します。
彼は2022年に新卒でHappyに入社したソータ君です。ひょんなことからHappyに入社して介護の現場を手伝いながら、最近は不動産のお手伝いもしてもらっています。
とはいえいきなり賃貸の契約などは難しいので、ただいま修行中なのですができる範囲でのおせっかいをお願いしています。
その1つの事例を紹介します。
通常物件を借りる際には、連絡先が必要となります。
しかし、地域包括センターの方からの依頼で来られた方は、電話を持っていませんでした。
普通のお店であれば「連絡先を契約してからまた来てくださいね」と伝えると思います。もちろん、それが正解でしょう。
だけど、今ドキのスマホなんてどれにしたらいいかわからない。そして手続き自体も面倒くさい。あと、お店によっては、同じモノでもお店によって契約時の金額も変わりますよね?
リテラシーのある若者がお客さんだったら「自分で探して」って言えるけど、高齢者で、経済的に不安を抱えている人であれば、それをすることはたぶん難しいと思うんです。
でも、背景を知っているから1円でも安いところで契約してほしい。
ということで「1番安くスマホを契約できるお店を探す」ところからおせっかいを行いました。
そんな時にソータ君にお願いしたんです。
まずは電話やネットで最安値のお店を調べた上で、一緒にスマホの契約に行きました。
購入後、買ったスマホに充電器がついていなかったことに気づいた彼は、「ここのお店でも買えるけど、安いやつがあるのでいきましょう」と100均へ向かいます。
もちろん操作の仕方がわかってなかったので、操作の説明もしました。
スマホなら、不動産の知識がなくても余裕です。
何ならZ世代の彼らは、PHS世代の僕らよりも知っているでしょうね。
このような感じで、「サービス」という言葉にすると違和感はありますが。
その人の背景や経済的な理由などを鑑みて、おせっかいをしています。
1つ言っておきたいことは、“必要であれば”おせっかいをするということです。誰かれ構わずなんでもやりますというわけではないんです。
本当に困っている時に親身になって対応する。
時には「自分でやってみましょうね!」ということも必要だと思うんです。
これも日々のコミュニケーションや、本当にその人が求めていることを想像して動いてみるということの積み重ねだと思っています。
③福祉的フォローもあります
(株)Happyでは訪問介護や訪問看護など各種福祉サービスがあります。ケアマネージャーや看護師、会社の代表とも日常的な関わりがある。価値観の共有ができているからこそ、連携がスムーズに行える。
同じ会社の中に別の事業があることは、おせっかい不動産の強みだと思います。
そんな相談が病院側から来ました。
おせっかい不動産だと、退院後もHappyが医療や介護で関わってくれるかもしれない。そうすれば戻れるんじゃないかと思っていただいたようです。
その後、精神疾患の方の家探しをおせっかい不動産で、そして住んだ後のフォローをはっぴーの介護・看護のチームが行っています。
このように、おせっかい不動産を入口にして、その後のフォロー体制まで連携・調整・提案する。
そうすることで、精神的にしんどい人も在宅復帰ができるという新しい選択肢を創ることができました。
おせっかい不動産は何をしたいのか?
もともと僕は大手の不動産屋で働いていました。
そこでは「お客さんの味方をするな」って言われてたんです。
家主側の味方になって、少しでも高く売った方が売る側としては喜んでくれますからね。
気持ちはわかります。
でも目の前のお客さんを無碍にしたくない。
そこに違和感を覚えたんです。
不動産屋として大切にしたいことは、決して物件を紹介して売上を上げることだけではありません。物件だけを紹介すること以上の価値を僕は提供できるはずだと思っています。
例えば、僕は人にお金を払いたいんです。実際、機械でやりとりするコインパーキングより、おばちゃんに駐車料金を手渡しする駐車場に停めるようにしています。ちょっと高いんですけどね。
なぜなら人の顔が見えるから。
顔が見えるからこそ、ちょっと面倒なことも頑張れる瞬間があるなと思ってて。
おせっかい不動産でも、これまで一人ひとりに向き合い、一つひとつ時間をかけて進めてきました。一般的な不動産屋さんが1人にさく時間と比べると、きっと倍以上はかかっていると思います。
そうすると、半年前のお客さんが別の人を紹介してくれたり、口コミが広がるようになってきたんです。
最近では「空き家があるけど使ってみないか?」という声が届くようになりました。どこからかおせっかい不動産がやっていることを聞きつけたみたいで。
そう言ってくださいました。
実は空き家を貸す側にとっても、金銭的収入以上のメリットがあると僕は思っています。連絡をくださる方は、自分が持っている物件や、昔住んでいた物件を大切に扱ってくれる。そう思ってもらえたのでしょう。
そんな連絡があるととても嬉しいですね。
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何度も言うように、おせっかい不動産の仲介業は、あくまでその人と関わり始めるキッカケの1つです。
とはいえ、自分が関われる範囲はそんなに広くありません。僕自身も1人しかいないので、全国で行うことはできません。
でも、このような取り組みは必要だと思います。なので僕のことをどんどん真似して欲しいと思っています。
困っている人たちに手を差し出せる不動産業者や福祉の人たちが、どんどん現れて欲しいですね。
【空き家物件大募集中!】
そんなアフロより、皆さんにお願い。
おせっかい不動産の想いに共感してくれる方、いまお持ちの空き家を活用したい方はいませんか?
空き家を持っている人、
空き家を持っている知り合いをご存知の方、
どうせ貸すなら、
どうせ売るなら、
アフロさんに相談してみませんか?
お気軽にご連絡どうぞ。
ゆるーくお待ちしています。
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