昔、おじいちゃんが「背中の真ん中よりちょっと上を掻いてくれ」と頼んできて、なかなか、その掻いて欲しい場所を掻けずに喧嘩してしまったものだった。
今回は、まさにそんな感じ。
「水戸の上の辺りの神社行って」
と姫神様たちが言い始めたからだ。
「もうちょっと細かく言ってもらえないと、流石に分かんないんですけど」
と言うと、
「金星のところよ」
というので、茨城、星、神社とか、キーワードを入れて探し始めたら、出てきた。大甕神社だ。
大甕神社とかいて「おおみか」と読む。随分、可愛らしい名前の神社だ。鳥居で立って見上げると、星の形の☆のマークが書かれた額がかかっている。めちゃくちゃ可愛い。ここは
「みかぼしかかがせお」
という神様が祀られている。鹿島神宮、香取神宮の神様に負けてしまって、ここに閉じ込められたそうだ。神様の名前まで可愛い。気分が上がるのも当然だ。ここは金星の支店みたいなものだそうだ。
「高校の購買のイメージね」
と言われて、腑に落ちた。金星の支店として、そのくらいのスケール感だ。コンビニのように必要なものがそろうわけでもなく、まさに、高校の購買の品ぞろえだ。懐かしい感じがするし、とても落ち着く。宮司さんに、
「金星の人ですか？」
と聞いたら、怪訝な顔をされて
「そういう話は迷惑です」
と言われたので、控えた方が良さそうだ。（笑）
金星のエネルギーが必要な時は行くといい神社だ。
もう少し北に行くと、御岩神社がある。これがまた素晴らしい。
宇宙飛行士の人が宇宙から日本を見ていたら、光の柱が立っていたところがあったそうだ。そこを地図で調べて実際に行ってみたら御岩神社だったということだ。ものすごく沢山の八百万の神様が祀ってある。そこから登山道を登っていくと御岩神社の奥宮、かびれ神宮がある。そこの右手に入っていくと山頂まで登れる。かなり険しい山道なので、ちゃんと装備して行って欲しい。なぜかヒールやサンダルで歩いている人がいて、見ていてひやひやする。「どうぞ、彼らの道中の安全をお守り下さい」
とお願いする。姫神様たちは
「それを祈るのは、あなたの役割ではない。」
と言って、叱られる。
山頂に着くと、光の柱の元になっていると言われる真っすぐに立った石がある。私としては、その逆側にある、大きな石の方が気になる。どんどん人が、その石に登っていく。抱き着いてパワーを貰おうとしている。「もらおう」として行動しているときはパワーを「吸い取られて」いる。ぼーっと見ていたら、次々に２０人近くが磐に乗って、抱き着いていた。岩は
「ごちそうさま」
と言っていた。
奥宮まで戻り、登ってきた表参道とは違う道を降りていく。これがまた気持ちいい。まさに森林浴だ。
他にも茨城には、良い神社が沢山あって楽しい。
最近、急な英語をぶち込まれている。なにかというと姫神様たちに
「ＯＵＴ ＯＦ ＭＹ ＢＵＳＩＮＥＳＳ！って心の中で３回言いなさい！」
と言われる。英語として正確なのかも、よく分からないが。
Stay out of my Business .というと放っておいてねという言い方になるそうだ。実際に３回ＯＵＴ ＯＦ ＭＹ ＢＵＳＩＮＥＳＳ！と心の中で唱えると、かなり冷静になる。
「その人の課題は、その人に取り組ませなさい。貴方が解決しようとするな。助けては、いけない。親切にしたつもりかもしれないけど、今、どの人も、大至急で、期限に間に合うように自分の課題に取り組んでいるのに、手を貸すことで、邪魔することになる。自分の課題を自分で解かずに、手伝ってもらうと、また、仕切り直して、同じ課題に取り組まされる。昔なら、今回の人生では出来なかったから、また、生まれ変わろうね、ということが出来たけど、今回は違う。追試は行われないのだ。だからこそ、彼らが課題と向き合っていたら、そっと見守りなさい。」
ということらしい。
「親切しないことが親切」
ということだ。
「冷たい」
とか
「ケチ」
と言われることも多いが、仕方ない。それはそれで、こちらの修行になるということだ。
夏の終わりにクレジットカードのトラブルに会い、暫く怖くてカードの使用を止めていた。それでも、いろいろな情報が抜かれていたのか、変な電話などが相次いだ。警察に相談して、結果、詐欺グループの捜査に貢献出来たらしい。実際に体験してみて思うのは、相談してみるものだなと言う事だ。そもそもカード会社も親切だったし、警察も対処方法を教えてくれた。詳しいことは書けないが、世の中捨てたもんじゃないと思う。人に相談するのが苦手な私にとっては、貴重な経験をさせて頂いた。やっと、変な電話もかかってこなくなり、クレジットカードを再開した。便利だ。めちゃくちゃ便利だ。今の時代、キャシュレスなので、クレジットカードが使えないと、とても不便だった。クレジットカードを持ってないということは、信用の無い人という評価をされることも分かった。