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何か国語話せますか。

日本語教育で多国籍の学生を相手にしている。


日本と違って、国境が隣接している国の人は、
子どもの頃から数か国語が同時に話されている環境で育つ。
その結果、数か国語が話せる。
その状況が当たり前だ。

日本は周りが海に囲まれているので
自然習得で日本語以外の外国語を学ぶ機会が少ない。
方言のある地域の人は、その状況に近いのかもしれない。
標準語と方言、日本のバイリンガル。

留学生が自分では当たり前だと思っていた数か国語話せることが
日本に来たら、特別なことになっていた。
多くの言語が話せることが自信につながったという

「話せる」の基準はどのくらいなんだろう

挨拶ができる
自己紹介が出来る
会話しながら買い物ができる
電話でのやり取りができる
日常生活に困らない。
ビジネスで困らない。

挨拶ができる

挨拶だけなら、けっこうな数の言語を知っている(笑)
英語、中国語、韓国語、タイ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、
フランス語、ドイツ語、ベトナム語、インドネシア語、トルコ語など
挨拶だけなら、たくさん話せる(*^-^*)

自己紹介ができる

自己紹介には、種類がいくつかある。
単純に挨拶、名前、出身を言うだけの場合と面接など改まった場で話すような場合がある。名前と出身を言うだけなら一夜漬けでも話せる(笑)
改まった場の自己紹介でも話すことはだいたい決まっているから
そのフレーズを練習すればできるだろう。

会話しながら買い物ができる

買い物ができるかどうかはどうだろう。
一番簡単な買い物は「これください」で済む。
ここでは、数字の聞き取りが大事になる。買い物に慣れていないと聞き取った金額と違うこともある。
中国の場合は「これ、いくらですか」と聞いても「500g2.5元」とかかえってくる。もっている野菜や果物が単に2.5元ではない。
買い物の面白いところは、値切ることが出来ること。
一度は安くなるか聞いてみる。この駆け引きが面白い。
その点、日本はあまり値切ったりできないからね💦

実際に現地に行ってみないと買い物の会話の楽しさは実感できないね。
ここまで来ると、英語、中国語、韓国語どまりかな。

電話でのやり取りができる

電話でのやり取りはけっこう緊張する。
顔が見えない分、聞き取った言葉が正しいかちょっと不安になる。
電話でのやり取りが不安にならなければ、けっこう「話せる」の部類に入るのではないかと思う。

日常生活で困らない

生活に必要なことの言葉、コミュニケーションができるってこと。
公共料金の支払いとか、住んでいる部屋の不具合とかを説明したり交渉したりできるってこと。交渉するって結構大変だし、ある意味、生活しながら
言葉を覚えて慣れていくのかもしれない。

ビジネスで困らない

自分がしたい仕事の関連語が話せるということなので、もちろん堂々と
「話せる」と言っていい。

「話せる」の基準は誰に対してなのか。
自分の独自の基準ならコミュニケーションが出来れば「話せる」
と言っていいと思う(*^-^*)




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