自由詩 センニチコウ(千日紅) ―植物だって生きている―
11月も中旬を過ぎると
朝晩は少し冷えてきた
初夏の頃から玄関前に
長い間咲いているセンニチコウ
葉や茎が枯れてきた
鑑賞用には耐えられない
もう処分する頃だろうか
センニチコウに手伸ばし
プランターから引き抜こうとした
白やピンクの丸い花がまだ懸命に咲いている
可愛そうだな、今抜くのは
確かに歳を取ったが
私はまだ生きている
この植物だってまだ生きている
枯れるまで待とう
そっとプランターから手を離した
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