『ポジティブ心理学が教えてくれる「ほんものの幸せ」の見つけ方』のレビュー及び関連情報
ポジティブ心理学が教えてくれる「ほんものの幸せ」の見つけ方
マーティン・セリグマン 著
発刊 2021年1月23日
ページ数 392ページ
はじめに
幸福感を感じながら充実した人生を送りたいと誰もが願う。しかし、一時的な喜びではなく、持続する「本当の幸せ」とは一体何か。 世界的に有名な心理学者のマーティン・セリグマン博士は、幸福を科学的に解き明かし、誰もが実践できる「幸せの公式」を提唱。この公式に基づいて、幸福な人生を送るためのヒントを探る。
この本を読むメリット
自己理解の深化: 自分の強みや価値観を見つめ直し、自己成長のきっかけをつかむことができる。
幸福度向上のための具体的な行動指針が得られる: 単なる理論だけでなく、日常生活に取り入れやすい具体的な行動や習慣が紹介されている。これにより、読者は自分自身で幸福度を高めるための第一歩を踏み出すことができる。
ストレス軽減と心の安定: ポジティブ心理学に基づいた考え方や実践方法を学ぶことで、ストレスを軽減し、心の安定を図ることができる。
人間関係の改善: ポジティブなコミュニケーションや人間関係の築き方について学び、周囲の人との関係を円滑にすることができる。
より充実した人生を送るためのヒント: 人生における目標設定や、やりたいことを見つけるためのヒントが得られる。
この本をおススメしたい方
仕事や人間関係で悩みを抱えている方: ストレスや不安を感じている方、人間関係で悩んでいる方。
自己成長を目指している方: より良い自分になりたい、ポテンシャルを最大限に引き出したいと考えている方。
健康的な生活を送りたい方: 心身の健康を保ち、より充実した毎日を送りたい方。
ポジティブな思考を身につけたい方: ネガティブな思考から抜け出し、より前向きな人生を送りたい方。
心理学や自己啓発に興味がある方: ポジティブ心理学の基礎知識を学びたい方や、自己啓発に興味がある方。
幸福の公式とは?
セリグマン博士は、幸福を「H=S+C+V」というシンプルな公式で表した。
H(Happiness): 持続的な幸福のレベル
S(Set range): 遺伝的に決まっている幸福の範囲
C(Circumstances): 生活環境の影響
V(Voluntary control): 自らコントロールできる要因
この公式は、私たちの幸福が遺伝、環境、そして自分自身の行動によって形作られていることを示すもの。
遺伝で決まる幸福の範囲(S)
人は生まれつき、幸福を感じやすい範囲が遺伝的に決まっていると考えられている。これは、家の温度を設定する「サーモスタット」のようなもの。どんなに良いことがあっても、最終的にはこの範囲に戻ろうとする性質がある。
生活環境が幸福に与える影響(C)
私たちの幸福感は、住んでいる場所、人間関係、経済状況など、生活環境によって大きく左右される。例えば、信頼できる友人や家族がいる、健康状態が良い、仕事にやりがいを感じているなど、ポジティブな環境は幸福度を高める傾向がある。
自分自身でコントロールできる幸福(V)
遺伝や環境に左右される部分もあるが、幸福の約半分は、自分自身の考え方や行動によってコントロールできる。
過去の経験を活かす: 過去の経験から学び、感謝の気持ちを持つことで、心の安定を得られる。
現在を楽しむ: 日常の小さな喜びに目を向け、今この瞬間を大切にすることで、幸福感が高まる。
未来への希望を持つ: 目標を設定し、未来に向かって努力することで、人生に活力を与えられる。
強みを活かす: 自分の得意なことや好きなことを活かして、充実感を得られる。
感謝の心を忘れない: 日常の様々なことに感謝することで、心の豊かさを実感できる。
より幸せな人生を送るために
セリグマン博士の幸福の公式を参考に、より幸せな人生を送るための具体的な方法をいくつか紹介。
人間関係を大切にする: 家族や友人との絆を深め、良好な人間関係を築くことで、心の支えとなる。
健康に気を配る: 規則正しい生活を送り、バランスの取れた食事を心がけることで、心身の健康を保つ。
興味のあることに挑戦する: 新しいことを学ぶことで、人生に刺激を与え、自己成長の機会を得られる。
瞑想やヨガを取り入れる: 心身をリラックスさせ、ストレスを軽減することで、幸福感が高まる。
自然と触れ合う: 自然の中で過ごす時間は、心を癒し、穏やかな気持ちをもたらす。
まとめ
幸福は、遺伝や環境だけでなく、自分自身の考え方や行動によっても大きく左右される。セリグマン博士の幸福の公式を参考に、自分自身でコントロールできる部分に目を向け、積極的に行動することで、より幸せな人生を送ることができる。
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